「パパ必見! 家族のベストショットテクニック~海と港編~」と題したワーク&交流会が11月16日、みなと交流センター「はーばりー」(今治市片原町)で行われ、約10人の父親が子どもと共に参加した。
同イベントは「えひめスクラムプロジェクト」の一環で、愛媛県庁子育て支援課が主催し、家事のスキルアップや父親同志の仲間作りを目指して実施する。今年は愛媛県下で全9回を予定し、毎回テーマや内容が変わる。今回は、プロカメラマンの講師によるカメラ講座、撮影、写真紹介、パパ同士の交流会などが行われた。
開会のあいさつで、愛媛県庁子育て支援課の鎌倉亮太さんが「2021年度に実施された調査では、男性の家事参画率(休日)が愛媛県は全国的に低い結果だったことが、このイベントを行うきっかけ。少しずつ男性の意識は変わってきている。パパ同士の交流を通して、育児や子育ての新しい気付きを得てほしい」と話した。
カメラ講座では、プロカメラマンの和田浩志さんが、カメラのISO感度、シャッタースピード、絞りについて分かりやすく説明した。4人の子どもを育てた自身の経験から、「子どもの成長の様子を写真に残せる期間は短い。とにかくたくさんシャッターを切り、子どもの一瞬一瞬を残してほしい。そして、撮ったものをプリントアウトしてお子さまが見えるところに置き、会話を広げてほしい」と話した。
その後、参加者はカメラを持って風景や子どもを撮影。子どもと会話しながら撮影し、笑い声があちこちで聞かれるなど、温かい雰囲気で行われた。和田さんは参加者に個別にアドバイスを行い、中にはカメラを持った子どもにアドバイスをする場面も。グリッド線の活用、ストーリーをのせる、子どもの目線から撮影するなど、具体的なアドバイスも行った。
撮影後は、参加者がそれぞれお薦めの一枚を選び鑑賞会を行い、和田さんが一枚ずつコメント。紹介する写真に歓声が上がる場面もあった。
「パパの交流会」では、参加した感想や日常の家事や育児での悩みなど、積極的な意見交換が行われた。参加した中倉浩明さんは「妻の勧めで子どもの写真を残すことに積極的になった。このイベントに参加するために子ども用のカメラを購入し、親子で参加した。子どもも写真に興味を持ってくれたので良かった。写真を通して、子どもとの思い出をたくさん作りたい」と話す。