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今治商店街の空き店舗でペンキ塗りイベント 地域交流拠点のオープン目指す

11月27日に行われたイベント「くろごま団地DIYワークショップ」で壁を塗装する参加者ら

11月27日に行われたイベント「くろごま団地DIYワークショップ」で壁を塗装する参加者ら

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 今治商店街の旧「クロダ」(今治市常盤町)の店舗スペースの壁を塗装するイベント「くろごま団地DIYワークショップ」が11月27日に行われた。

20年ほど前に閉店した「クロダ」を再生へ

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 イベントを企画したのは、今治市の地域おこし協力隊を務める福地立憲さん。福地さんは本年度が活動3年目となり、3月末で任期満了を迎える。活動後の暮らしを見据え、自身の仕事場を兼ねた地域の交流拠点のオープンを目指し、準備を進めている。

 福地さんが拠点の場所に選んだのは、今治商店街内で店舗兼住居として使われてきた物件。レディースファッション店「クロダ」として営業していたが、20年ほど前に閉店。以降は住居として使われてきたが、5年ほど前からは空き家となっていた。

 同店を交流拠点として再生することに決めた福地さん。屋号は旧名を残した「くろごま団地」に決め、4月より改装を進めてきた。今回、「店づくりにもたくさんの人に関わってもらい、一緒に作っていきたい」と考え、ペンキ塗りのイベントを企画した。

 当日は、福地さんの呼びかけに集まった市民ら7人が参加。経年劣化が目立っていた店内の壁や天井に養生を施し、協力しながらペンキ塗りを進めた。参加した地域おこし協力隊の百田洋海さんは「ペンキ塗りをやったのは初めて。試行錯誤しながらだったが、見違えるようにきれいになった。この場所が、人が行き交う場所になってくれたら」と期待を寄せる。

 来年3月のオープンを目指す「くろごま団地」。店内には地域の人が借りられるシェアキッチンとカフェスペースのほか、本棚の一区切りを希望者に貸し出す「ひと棚本屋」、デザイナーとしても活動する福地さんが無地タオルに好きな柄や文字をデザインするセミオーダースタイルの刺しゅう店、デザイン事務所としての作業スペースを設ける予定。

 「地域の人が目的を持って訪れる場所を作りたい。いろいろな人がつながる場所、そして何か新しくチャレンジしようとする人を応援できる、そんな場所になれれば」と力を込める。

 12月には和室の漆喰塗りのワークショップを開く予定。

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