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閉館前のフジグラン今治で「思い出のライブ」 吹き抜け2階まで客で埋まる 

レーモンド松屋さんによるライブに大勢の客が駆け付けた。(写真提供=所属事務所)

レーモンド松屋さんによるライブに大勢の客が駆け付けた。(写真提供=所属事務所)

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 1月末で閉館する商業施設「フジグラン今治」(今治市東門町5)で1月10日、歌手・レーモンド松屋さんによるライブが行われ、シニア層を中心に多くのファンが詰めかけた。

手製のうちわで盛り上げるファンの姿も

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 会場となったのは同店中央のエレベーター前ホール。吹き抜けの2階まで観客が集まり、買い物客も足を止めて歌声に耳を傾けた。閉館を控えた商業施設に、かつてのにぎわいが一時よみがえった。

 レーモンド松屋さんは西条市出身の74歳。25歳から40歳まで今治市内で旅行会社に勤務し、その後、1992(平成3)年に41歳でイベント会社を起業した。フジグラン今治との「接点」は、イベント司会の仕事を請け負ったことがスタートだった。「加入した商工会議所で出会った『先輩』が、フジグラン今治(1997年開業)に出店することになった。それでイベント司会の話をもらった」と振り返る。学生時代からバンド活動を続けていたレーモンドさん。イベント前に「30分だけ時間をもらって歌わせてもらった」という「ミニライブ」が、その場に居合わせたフジ関係者の目に留まり、以降、当時アマチュアながらフジグラン各店のイベントに出演するようになった。

 「フジグラン今治は、自分にとって全ての始まりの場所」とレーモンドさん。以来、フードコートなどを会場に定期的にライブを開き、地元客に親しまれてきた。

 その後、2008(平成20)年に安芸灘とびしま海道のイメージソングとして「安芸灘の風」をインディーズで発表。これが話題となり、2010(平成22)年、59歳でメジャーデビューを果たした。

 フジグラン今治の閉館を知ったのは、昨年6月の公式発表。「すぐに訪ねて、恩返しとしてノーギャラでライブをさせてほしいとお願いした」と話す。1月2日と10日にライブを開き、10日は2ステージを披露した。最後の16時のステージでは、自身が作詞作曲を手がけ、五木ひろしさんに提供したシングル「夜明けのブルース」の歌い出し「ここは松山 二番町の店」を「ここはフジグラン 今治の店」と替え歌で熱唱。会場全体が一体となって合唱した。アンコールでは「安芸灘の風」を熱唱し、うちわやタオルを振る観客の姿も見られた。

 ライブ後には、同店の高橋店長と戸田副店長に花束を贈り、「苦しい時代を支えてもらった。長い間、ありがとうございました」と感謝の言葉を伝えたレーモンドさん。伯方島から訪れた女性客は「この場所がなくなるのは寂しいが、最後に良いライブを聴けて良かった」と話していた。

 レーモンドさんは「『フードコート時代から見ていたよ』という人や、10年以上ぶりに会えたお客さまもいてうれしかった。最後にここで歌えて思い残すことはない。これからも今治を盛り上げていきたい」と今後への思いを語る。

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