「体験の宿 甍（いらか）」（今治市菊間町長坂）で6月15日、同施設のこけら落としとなる体験イベント「みんなの古民家ライフ入門」が開催された。同施設では民泊を運営するほか、アウトドア体験や田舎暮らし体験などのアクティビティーを提供する。

開催された体験イベント「みんなの古民家ライフ入門」の様子

　代表は野外体験のファシリテーターとして活動する菊間彰さん。千葉県出身の菊間さんは幼い頃から自然が好きで、これまでもネーチャーガイドとして全国各地の自然公園などで働いてきた。結婚を機に、妻の出身地である今治市に移住し、2008（平成20）年、自然体験プログラムの提供やガイド育成などを行う「をかしや」を開業した。

　その後、「住居と民泊施設を一体で構えられる物件を探していた」ところ、菊間町内に空き家だった元庄屋の古民家を見つけ、2023年5月に転居。改装作業を終え、このほど民泊施設としてスタートを切った。

　同施設は和室3部屋を民泊施設として提供。屋外では、庭のほか所有する山林での体験も提供する。イベント当日は1泊2日で参加者を受け入れ、森の手入れや木の伐採、たき火やバーベキューなど、アウトドア体験を楽しんだ。季節に合わせ、梅の収穫や、なめこのホダ木作りなども行うなどして、参加者は汗を流した。

　菊間さんは「今治の豊かな自然の中で、いろいろな体験を楽しんでもらいたい。夏には沢上りや海での体験、秋には果実の収穫や祭り体験など、季節によっても楽しみ方はさまざま。地域の魅力を伝えていける場所になれれば」と意気込む。

　次回は7月20日・21日に体験イベントを予定する。