今治の老舗スパイスカレー店「カルマ」(今治市恵美須町)が8月、20年以上の営業にして初めて冷風機を導入した。
店内に設置している冷風機。YAMAZENの移動式クーラー。
同店に看板などはなく、外観も初見では通り過ぎてしまいそうなほど素朴だが、店主・在間裕二さんが独自に調合したスパイスを使ったカレーが人気を呼び、現在では県外や外国人観光客も訪れる。メニューは一番人気のエビカレーのほか、チキンカレーやマトンカレー、ベジタリアン対応のカレーなどがあり、目玉焼きなどのトッピングも用意する。
一番人気のエビカレー(1,500円)。夏野菜なども入っていてスパイスが効いている。
今回の冷風機は、東京から定期的に訪れる常連客からもらったものだという。「扇風機やポータブルテレビなど、お客さまからもらったものは多いが、冷風機は初めて」と在間さん。設置してしばらくは使っていたが、現在は使っていないという。「稼働させても涼しいのは冷風機前の2、3席だけなのと、一日中使っているとブレーカーが落ちることもあり、今は入り口のドアを開けておけば、いい風が入るので(冷風機は)置いたままにしている」という。
内観。外国の店かと思うような独特の雰囲気がある。
店内には店主が描いた絵が展示されている。
以前は常磐町で看板のない喫茶店を営んでいたが、その時に作っていたカレーが好評だったのを機にのめり込むようになり、その後、カルマをオープン。それ以降はカレー一本で営業している。「カレーは暑い土地の食べ物だから、やはり暑い場所で汗だくになりながら食べてもらうのが一番」と在間さんはほほ笑む。
営業時間は11時~18時。木曜定休。