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海の漂着物で作る「ひも盆栽」 今治の生活介護事業所が土曜夜市で展示

さんかくやまの利用者とスタッフ。創作活動だけでなく、散歩や料理づくりなど、様々な活動を行っている

さんかくやまの利用者とスタッフ。創作活動だけでなく、散歩や料理づくりなど、様々な活動を行っている

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 生活介護事業所「さんかくやま」(今治市唐子台東)の利用者らが海岸に漂着したひもごみなどを使って創作する「ひも盆栽」が7月27日、土曜夜市で展示される。

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 2023年4月に開所した同事業所は、18歳以上の障害者が通う福祉施設。デザイナーなど業界外出身のスタッフが多数在籍し、画材やシルクスクリーンなど、幅広い創作活動に必要な環境を整えている。今回は、今治近郊の海岸を散歩していた時に見つけたというプラスチックやひも、網などの漂着物から着想を得て、漂着物を組み合わせる「ひも盆栽」を利用者らと共に制作した。

 カキ養殖用のパイプや漁で使われていた網、多種多様なプラスチックごみなど、さまざまな素材をグルーガンで接着して作る「ひも盆栽」。「初めはあまり思い浮かばなくても、眺めているうちにアイデアが出てくる」と話すのは、同事業所の事務職員で、ひも盆栽を発案したBON YOSHIMIさん。BONさんは「海のまちである今治では元々、ビーチコーミングが盛ん。私もごみ拾いだと思って参加したことがあるが、実は貝殻や海ガラスなど、特定のものを相当な熱量で集めている人も多いことを知り、驚いた。漂着物を『ただのごみ』と見ることもできるが、そうではない形で何かできないかと思い、『ひも盆栽』が生まれた」と活動のきっかけを話す。

 「うまい、下手もなければ、どこが完成なのかも自分で決められる。後日いいなと思ったパーツがあれば、付け加えることも可能。おのおののクリエーティブな発想で作ることができるので、利用者が創作するにもぴったり」とBONさん。

 土曜夜市では、商店街内の新町エリアで行われる「新町ナイトマーケット」の企画として、「さんかくやま美術館」と題し、利用者やスタッフらなどが制作した作品およそ40~50点を展示する。

 開催時間は17時~21時ごろ。入場無料。同マーケットは飲食店などが出店するほか、ライブ演奏なども行う。

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