瀬戸内海が目の前に広がるオーシャンビューの一棟貸し別荘「Chill house(チルハウス)鴨池」(今治市大西町)が7月10日、鴨池海岸公園の南隣にオープンした。
利用は1日1組限定。1階はリビングダイニングやキッチンのほか、バスルーム、トイレ、ランドリールームから成る。吹き抜けの2階には、寝室2部屋とキッズルームがある。洗濯機や冷蔵庫、エアコンなどの家電付きで、Wi-Fiも利用できる。希望者には車両も貸し出す。
オーナーは、今治市内で造船関連会社を経営する青野亮さん・依里さん夫婦。「当初は宿泊施設にする予定はなく、私たち家族が泊まれる別荘が欲しくて建てた。ところが、長男が小学校に入って野球を習い始めたことで週末が忙しくなり、家族で別荘に行くことがなくなってしまった。そんなときに友人から『貸してほしい』という声が相次ぎ、せっかくいい場所なので民泊として貸し出してみようかと思ったのがきっかけ」と開業の経緯を話す。
程よい波と穏やかな風が吹く鴨池海岸ではSUPの利用者も多いことから、同施設では宿泊者にSUPボード(3台)もレンタル。ほかにも、無料でライフジャケット、浮き輪、屋外用椅子、テーブルも貸し出している。
「鴨池海岸は海を越えてすぐ近くに島があるので、島を目的地としてSUPをするにはちょうど良いスポット。庭先でバーベキューが楽しめるように、ガスコンロや炭のコンロも用意している。マリンアクティビティーやアウトドアが好きな方にもお勧め」と亮さんは話す。
現在、宿泊客の割合は県内外が半々程度だという。亮さんは「今治在住の人にも気軽に利用してほしい。旅行だと目的地に行くまでに時間を奪われることが多いが、ここなら地元にいながらリゾート気分が味わえ、その分、時間も有効に使える」と話す。「一棟貸しのプライベート空間で、思い思いの時間を過ごしてほしい。海辺の貸別荘での宿泊体験を通して、今治の良さを再認識してもらえるきっかけになれば」とも。
宿泊料金は1泊4万5,000円~(1棟貸し切り)。予約はインスタグラムのDMとAirbnbで受け付ける。