小学校4年生~6年生を対象としたフットサル大会「EXILE CUP 2024」の決勝大会が9月15日、アシックス里山スタジアム(今治市高橋ふれあいの丘)で開催された。主催はLDH JAPAN(東京都目黒区)。
同大会は「子どもたちが夢をかなえる場所を作ろう」という思いの下、2010(平成22)年にスタート。今夏で12回目を迎えた。第1回から大会アドバイザーを務める元サッカー日本代表監督の岡田武史さんがFC今治のオーナーということもあり、2015(平成27)年より今治で決勝大会を開いている。
今年の予選大会は全国9地区10会場で行われ、456チーム、3871人の小学生が参加。決勝大会には、予選を勝ち抜いた10チーム107人が参加した。
開会式では、岡田さんをはじめ、応援に駆けつけたLDH所属のラモス瑠偉さん、橘ケンチさん、EXILE TETSUYAさんが登壇。「仲間と協力して、悔いのないようにプレーを」「感謝の気持ちを忘れない」など、選手の士気を高める言葉を伝えた。
予選リーグとして5チームずつ2グループで熱戦が繰り広げられた後、各グループ上位2チームが決勝トーナメントに進んだ。それぞれのチームの勝利への思いとフットサルの技術がぶつかり合った決勝戦。激戦を制し、「センアーノ神戸ジュニア」(兵庫県=関西代表)が全国チームの頂点に立った。
同チームの安田蒼(あお)さん(6年)は「勝ち悩んだこのチームでやっと日本一になれて本当にうれしい。『見ている人の心を動かす』をモットーに、チームみんなで力を合わせて勝てて良かった。将来は、セレッソ大阪の『8』をつけてプレーしたい」と夢を語った。準優勝は「篠ノ井ジュニアサッカークラブ」(長野県=北信越代表)、3位は「F.S.オーガ」(千葉県=関東代表)だった。
四国代表として出場した愛媛県の「grand merry」は、「センアーノ神戸ジュニア」と予選リーグで当たるも引き分け、決勝戦には進めなかった。同チーム6年の西原瑠紀(りゅうき)さんは「決勝トーナメントに進めず悔しかったが、アシックス里山スタジアムで仲間と声をかけ合いながらプレーできて楽しかった。前日にはFC今治と松本山雅FCの試合も観戦し、迫力を感じた。将来は、愛媛FCでプレーしたい」と力強く話す。
決勝戦の後、岡田さん率いる「TEAM OKADA」と小学生の選抜メンバーによるフレンドリーマッチが行われた。「大人だからって手加減しません。絶対に勝ちます」と選抜チームからの発言に対して、「こちらこそ、子どもだからって手加減しません」と橘さんが返答。ユニークなやりとりに会場は和やかな雰囲気に包まれるも、試合が始まると一転。両チームとも、真剣にフットサルを楽しんだ。
大会を終え、岡田さんは「素晴らしい大会だった。また、今治に戻ってきてほしい」と参加者に呼びかけた。