「秋の夜市」が10月5日、今治銀座商店街で開催された。主催は今治商店街組合。
毎年6月下旬~7月末の毎週土曜日に行い、多くの人出でにぎわう「土曜夜市」を秋にも開くことで、空洞化が進む中心市街地の活性化を目指そうと、昨年から開いている。
当日は、祭りの屋台や今治市周辺の飲食店やキッチンカーがアーケード内に出店し、土曜夜市さながらのにぎわいを見せた。
メインとなった「今治みなと音頭」の練り歩きには、「民謡クルセイダーズ」「民謡ユニットこでらんに~」のボーカルで今治市出身のフレディ塚本さんをはじめ、音頭の振り付けを手がけた振付師・伊藤千枝子さん、松山・三津浜で活動している「覚醒チンドンネットワーク」、今治のスティールパンバンド「minamo」などが参加。海のまち今治らしく、海岸の漂着物をまとったオリジナル屋台を先頭に、世代を問わず100人近くが参加し、商店街入り口の「どんどび交差点」からビサージュ跡までのアーケード内を練り歩いた。
「民謡ユニットこでらんに~」などのフリーライブも。今治に古くから伝わる「木山音頭」のほか、秋田の「ドンパン節」や福島県の「会津磐梯山」、「炭坑節」などを披露した。最後は「今治みなと音頭」を演奏し、観客も円になって皆で踊り、フィナーレを迎えた。
同イベントを企画した今治商店街組合の豊島吾一さんは「今回は昨年よりも練り歩きの参加者が多く、中には浴衣を着てきた人やユーチューブで予習してきてくれた人もいた。来年以降も開催を継続させて、今治の新たな風物詩になれば」と期待を込める。
今回、練り歩きで踊った「今治みなと音頭」のCDも販売。アポニー(共栄町)や禄さん(黄金町)、くつ家ともだ(常盤町)、森(米屋町)など商店街周辺の店で取り扱う。