今治銀座商店街で10月5日に開催された「秋の夜市」に市内外から7000人が訪れた。主催は今治銀座商店街組合。
同イベントは2023年より商店街組合が主体となって開催。6月下旬~7月末の毎週土曜日に行い、多くの人出でにぎわう「土曜夜市」を秋にも開き、空洞化が進む中心市街地の活性化を目指している。「秋の夜市」開催に当たってはオリジナル音頭「今治みなと音頭」も新たに制作した。
当日は、祭りの屋台や今治市周辺の飲食店やキッチンカーがアーケード内に出店。雨天ながらアーケード内での開催ということもあり、土曜夜市さながらのにぎわいを見せた。併せて、音楽アーティストらによるフリーライブなども行われた。
メインとなった「今治みなと音頭」の練り歩きには、「民謡クルセイダーズ」「民謡ユニットこでらんに~」のボーカルで今治市出身のフレディ塚本さんや、同じく「民謡クルセイダーズ」のリーダーでギタリストの田中克海さん、京都を拠点に活動するネオ・トライバルバンド「Colloid」、音頭の振り付けを手がけた振付師・伊藤千枝子さん、「今治みなと音頭」の歌を手がけた中ムラサトコさん、今治のスティールパンバンド「minamo」など、アーティストも多数参加。アーケードの入り口にある「どんどび交差点」から反対側のビサージュ跡まで約600メートルを練り歩いた。練り歩きには150人近くが参加し、過去最高の人数で踊りを披露した。
今回初めて参加したという40代女性は「子どもが学校からチラシを持って帰ってきて知り、今回初めて参加した。夏ほど暑くなく、盆踊りのような参加型のものもあり、子どもと一緒に楽しめた」と話していた。
イベントを企画した今治商店街組合の豊島吾一さんは「今回は悪天候にもかかわらず、多くの方が足を運んでくれた。練り歩きの参加者も中高生など、地元の子どもたちから今治市外から来た人まで多種多様。ユーチューブで予習してきてくれた人もいた。今後も継続して今治の新たな風物詩にしたい」と意気込みを見せる。