カレイ山頂(今治市宮窪町)にテントサウナがオープンし、5月1日で1か月がたった。
今治・大島のカレイ山頂にテントサウナ 地域おこし協力隊員2人のツーショット
運営するのは、同市地域おこし協力隊の青野右京さんと石塚拓海さん。地元大島の石材店の私有地を借り、約2メートル四方のテントサウナ1棟と水風呂、シャワー、リクライニングチェアなどを設ける。
2人は協力隊員として同市に移住して3年目。1年ほど前から共同でサウナ施設の運営を模索してきた。「互いにサウナ好きであることをきっかけに意気投合し、地域おこしのタネにできないかと思いついた。2人とも活動拠点は違ったが、設置場所を考えたときに、青野さんの活動拠点だった大島・カレイ山が見晴らしも良く、良いのではと考えた」と石塚さん。石材店の協力を得て敷地を確保し、景観を保つために雑木林を開拓するなどして準備を進めてきたという。
石塚さんは「瀬戸内海を眼下に望む景色が何よりの売り。心身が『ととのう』雰囲気作りにも力を入れた」と話す。サウナストーンは大島で採石される大島石を利用し、「ここならではの体験を提供したかった」とも。
同施設では、サ飯やドリンクの販売も行う。過去に飲食業の経験があり、カレイ山展望公園でも飲食店「h.o.a.m」を立ち上げ、メキシカンアレンジのホットドッグなどを販売してきた青野さんが調理を担当。「キー豆カリー」(1000円)や「オロポ」(500円)などを提供する。
帰省を利用して同施設に初めて訪れたという日高翔さんは「景色が最高。サウナでカロリーを使った後にメキシカンなカレーが合う」と味わっていた。
石塚さんは「現在は、協力隊の活動時間外を利用して土曜・日曜・祝日に営業しているが、本年度で任期を終えた後は2人でサウナ施設を立ち上げたい」と話す。青野さんは「大島石を使ったサウナ施設にしたい。(開業は)来年の夏を目指したい」と意気込む。
テントサウナの営業は土曜・日曜・祝日の9時30分~11時30分、12時~14時、14時30分~16時30分、17時~19時の2時間制。完全予約制。6人までの利用が可能で、貸切にも対応する。料金は1人2,500円。