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今治焼豚玉子飯とランチパックが初コラボ 中四国の小売店で限定販売

商品を持つ今治市役所職員の鍛谷教夫さん。商品は11月1日から、中四国エリアの小売店で販売が始まる。

商品を持つ今治市役所職員の鍛谷教夫さん。商品は11月1日から、中四国エリアの小売店で販売が始まる。

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 今治のご当地グルメ「焼豚玉子飯」と山崎製パンの「ランチパック」がコラボした「今治焼豚玉子飯風」が11月1日から、中四国エリアの小売店で販売される。

「ランチパック 今治焼豚玉子飯風」の断面は?

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 ランチパックは、今年で発売40周年を迎えるロングセラー商品。これまでに2500種類以上を発売し、愛媛県産では過去に「いよかん」を使った商品などがあったが、焼豚玉子飯とのコラボは今回が初。

 企画したのは今治市の若手職員。同市では、課を横断して若手職員がつながり、市の課題解決に取り組むため、プロジェクトチーム(通称PT)を組成。テーマごとに数班に分かれて活動している。今回、中心市街地の魅力創生に取り組むPTのメンバー9人が企画・開発に取り組んだ。

 チームリーダーの鍛谷教夫さんは今治市出身。高校卒業後、長く県外で暮らした経験から、「今治という名前は知られていても、深い魅力が伝わっていないと感じることもあり、残念な思いをしてきた」と話す。PTの活動の中で、「2022年秋に始まった『せとうちみなとマルシェ』をもっと市外・県外にもPRすることで、まちのことを知ってほしい」と思い立った。

 マルシェ参加者のアンケートを分析したところ、食への関心が高いことが分かった。一方、広報の難しさを感じていたところ、「ランチパック」とのコラボが実現できれば、商品を通じてマルシェやまちの広報になるのではと思いついたという。

 鍛谷さんは大学卒業後、10年間にわたり山崎製パンで働いていた経歴の持ち主。話を持ちかけたところ、かつて同社側も焼豚玉子飯での商品化を検討したが、さまざまな要因で頓挫した過去が判明。今回、両者の思いが合致し、スムーズに開発にこぎ着けた。

 開発に約半年間をかけ、試作を重ねた。「今治焼豚玉子飯世界普及委員会」も監修し、食感や味の調整などを行った。「せとうちみなとマルシェ」のPRにつなげるため、パッケージの裏には紹介QRコードを入れるなど、工夫した。

 鍛谷さんは「今まで今治を知らなかった人にもぜひ手に取ってほしい。商品をきっかけに今治を訪れてもらい、来た人も今治市も豊かになれば」と期待を込める。

 参考価格は187円。販売は12月末日まで。11月10日のせとうちみなとマルシェでは、販売を記念して小学生以下を対象に2222個を無料配布する。

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