タオルの製造・販売を行うイケウチオーガニック(今治市延喜)のファンイベント「オープンハウス」が10月26日、本社工場で開催された。
同社は創業71年の今治タオルメーカー。オーガニックコットン100%の今治タオルを製造・販売する。今治市内のほか東京と京都に直営店を構えるが、営業時間後にファン向けの説明会を開くなど、かねてファンとの交流を行ってきた。そのうち、「今治に行ってみたい」という声が多数寄せられたことから、2017(平成27)年より年1回、「今治オープンハウス」と名付け、本社工場でイベントを開催している。
今回は48人が参加し、福岡県や栃木県など全国各地から今治に参加者が集った。
工場見学では、整経から製織、検品まで、実際に手元に商品が届く過程を工場勤務する職人が解説。参加者は作る上での大変さや、どのようにして技能を身につけるかなど、思い思いに質問を投げかけ交流した。
当日は、タオルドクターによるメンテナンス方法の解説のほか、障害者アートのライセンス管理や商品化を手がける「ヘラルボニー」(盛岡市開運橋通)とのコラボ商品の先行販売も行った。
京都府から参加した黒木裕行さんは「昨年に続いて2回目で、今回は友人も連れて参加した。実際の製造現場を見ると、『ここまで職人の方がこだわって商品になるんだ』と商品作りへの思いが伝わってくる」と話していた。
同社の池内計司社長は「代表の私ではなく、実際のものづくりに関わる職人が伝えるからこそ、商品の良さや感動が伝わる。オープンハウスの開催に向けて半年ほど前から準備しており、社員もこの日に向けて気持ちを高めて取り組んでいる。今後もファンと交流する場として定期開催していきたい」と意気込む。