そば店「しまなみ蕎麦(そば) 一仙(いっせん)」(今治市波方町)が10月29日にオープンした。
群馬産の粘りやコシの強いそば粉を使い、手打ちで提供する同店。今治商工会議所職員を23年間務めた仙波良洋さんが、そば打ちの道へ転身し、開業を果たした。
メニューは、「粗びきそば」(1,000円)、「十割そば」「とろろそば」(以上1,100円)、地元ブランド豚の仙高ポークを使った「肉そば」(1,300円)のつけそば4種がメイン。サイドメニューには、地元の麦みそとそばの実を合わせた「焼き味噌(みそ)ごはん」、「とろろごはん」(以上300円)を用意する。
席数は、カウンター=6席、テーブル=6席。
開業の経緯について、仙波さんは「これまでいろいろなビジネスをサポートしてきた中で、自分も経営者として事業に向き合いたいという思いが強くなった」と話す。3年前に退職し、資格の取得に励む最中で、急病になり入院。「人生は一度きり。昔から興味があった飲食店をやろう」と一念発起し、市内にあまり軒数が多くないそば店に目星を付けた。そば文化の盛んな群馬県太田市でそば打ちの修業をするなど、開業の準備を進めてきた。
仙波さんは「今治で本格的な手打ちそばが食べられる店は少ない。ぜひ、そば本来の風味を味わいに来てほしい」と呼びかける。「いつかはそば打ちイベントも開きたい。地域に開かれた店にしていければ」とも。
営業時間は11時~15時。