ハンバーガー店「rad burger（ラッドバーガー）」（今治市吉海町八幡）が2月28日にオープンした。

高知県のブランド牛「土佐あかうし」を使ったハンバーガー

　店主の宮本香紀さんは西条市出身。ハンバーガー店での勤務経験がある夫の佳明さんと二人三脚で営む。場所は国道317号沿いで、ペット同伴でも来店できるようにした。

　開業のきっかけは、香紀さんが「大島にほれ込んだこと」だった。「2年ほど前、友達と気分転換に島に遊びに来たのが始まり。大島の海を眺めて『自分が求めていた場所だ』と感じた」と香紀さん。以来、毎月2～3回のペースで島に遊びに来るようになり、人のつながりもできた。一方の佳明さんは高知県出身で「大島には来たことがなかった」という。香紀さんの「大島で自分の店を持ちたい」という夢に共感し、昨年12月、高知県と西条市からそれぞれ大島へ移住。開業にこぎ着けた。

　店は、「気軽に立ち寄ってもらえる、カジュアルさを重視」しながらDIYで仕上げ、「『かっこいい』ことが好き」だという香紀さんの趣味を詰め込んだ。店名も「カッコいい」「サイコーの」といった意味で使われるスラング「rad」から名付けた。席数は18席。

　調理を担当するのは、高知県内のハンバーガー店で経験を積んだ佳明さん。メニューは、高知県のブランド牛「土佐あかうし」を使った「ハンバーガー」（850円）、「チーズバーガー」（950円）、ブランド鶏「四万十鶏」を使った「オリーブチキンバーガー」（990円）のほか、サイドメニューとして高知名物の「いも天」（550円）などを提供する。「この辺りではあまり食べられない高知の肉にこだわっている」と佳明さん。「高知名物の『いも天』は地元では人気のおやつ。サイドメニューだけでも食べに来てほしい」とも。

　「夜でも楽しめる店にしたい」と営業時間は20時までとした。「観光客はもちろん、島の方に愛される店にしたい」と香紀さん。「いろいろな人が集まって、わいわい楽しめる店になれれば」と意気込む。

　営業時間は11時～20時。月曜・木曜定休。