
今治の中学生硬式野球チーム「今治中央ボーイズ」が、3月26日から東京・神奈川で開かれる全国大会「第55回日本少年野球春季全国大会」に出場する。
同チームは昨年11月に開かれた愛媛支部予選で優勝し、全国大会への切符をつかんだ。キャプテンの藤岡慎太朗さんは「しんどい日々の練習が報われて、うれしかった」と振り返る。
全国大会出場は、チームとしては4年ぶり2度目。同大会には全国から45チームが出場し、31日までの期間中にトーナメント形式で試合を行い、優勝を争う。今治中央ボーイズは27日の1回戦、保土ヶ谷球場の1試合目に出場し、山梨県の「北杜ボーイズ」と戦う。
2013(平成25)年設立の同チーム。現在、地元今治や西条・新居浜の中学生1~3年生の24人が所属するが、3年生はまもなく卒団を控えており、全国大会に出場するのは18人の1、2年生。日頃は今治市営球場などで週4日、練習に励む。野球経験者がボランティアで指導に関わりながら、野球の技術はもちろん、マナーや礼儀も徹底して教え、2023年にはチームOBの高太一さんが広島カープにプロ入りを果たすなど、成果にもつなげてきた。チーム代表の高橋吉光さんは「チーム全体で練習量をこなしているだけあって、チームワークが武器」と、全国大会での活躍にも期待を込める。
藤岡さんは「一試合でも多く勝ちたい」、副キャプテンの青野鉄生さんは「夏から苦しい練習をしてきて、チーム力も上がっている。いろいろな人の思いを背負って、後悔しないよう自分たちの野球がしたい」と、それぞれ意気込む。