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今治で県内出身作家2人による、コラージュと鉄工のアート展はじまる

稲井さん(左)と曽我部さん(右)。今回の展示には「序曲 -proloague-」というタイトルが付けられており、「次は2人展をしたい」と意気込みを語る。

稲井さん(左)と曽我部さん(右)。今回の展示には「序曲 -proloague-」というタイトルが付けられており、「次は2人展をしたい」と意気込みを語る。

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 西条市出身のコラージュ作家・曽我部杏里さんと、同じく西条市出身で「Aャpro」という屋号で鉄工の溶接などで表現活動を行う稲井綾さんによるコラボアート作品の展示が、「SOHO6」(今治市古国分)で開かれている。

今治でコラージュと鉄工のアート 展示作品

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 今回の展示は、四国全体のアートや食のイベント「NEO四国88祭」の一つとして開催されている「今治で出会うアートとデザイン展」に出展されたもの。展示には2人の他にも、地元の伝統工芸作家などが多数参加し、多彩な作品が並ぶ。

 今回が地元・愛媛での初展示となる曽我部さんと稲井さんは、中学時代の同級生。卒業後は別々の道を歩んでいたが、10年ほど前の同窓会で再会。アートやデザインへの共通の興味から親交を深め、それぞれが本格的な創作活動へと踏み出した。

 長年デザイン業界に携わってきた曽我部さんは、女性用靴のブランド立ち上げやプロデュースなどを行う傍ら、「自分だけしかできない表現がしたい」と「コラージュ」という表現手法にたどり着き、2年ほど前から作家として活動を始めた。一方、子育てや仕事に奮闘していた稲井さんは、コロナ禍をきっかけに義父の鉄工所で溶接技術を習得。金属素材の可能性に魅せられ、創作活動を始めた。

 二人のコラボレーションが始まったのは昨年。「台湾でのイベント出店の時に、彼女に額縁を作ってもらったら面白いのではと思い依頼した」と曽我部さんは振り返る。この依頼を機に、2人での制作意欲が高まり、今回の展示が実現した。「今回の展示に合わせて額縁も新たに制作した。試行錯誤もあり2人の作品が一つになったのが展示の数日前だったが、大きな作品もできてよかった」と安堵の表情を浮かべる。

 会期中は、ライブペイントや誰でも自由にアートを楽しめるスペースも設けられており、来場者参加型の企画も多数用意する。

 「自分は元々アートとは程遠い生活をしていたが、ふとしたきっかけが重なり表現活動を行うようになった。『こんな活動をしている人がいるんだ』と、何かやりたいと思っている人の背中を押すきっかけになれば」と稲井さん。曽我部さんも「アートに興味のある人にはもちろんだが、『アートが分からない』という人や、通りすがりの人にもフラッと立ち寄ってほしい」と来場を呼びかける。

 開催時間は11時~18時。入場無料。会期中、16日と17日は2人とも在廊予定(変更追加の可能性あり)。今月31日まで。

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