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今治の廃校で音楽フェス「ハズミズム」 2年ぶりに11月開催へ

ハズミズム実行委員会の代表を務める豊島吾一さん。普段は「今治高等学院」という学校になじめない子どもたちの学校を運営しながら「今治ホホホ座」で定期的に音楽ライブを企画している

ハズミズム実行委員会の代表を務める豊島吾一さん。普段は「今治高等学院」という学校になじめない子どもたちの学校を運営しながら「今治ホホホ座」で定期的に音楽ライブを企画している

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 音楽フェス「ハズミズム」が11月8日、2年ぶりに旧今治市立日吉小学校(今治市旭町)で開催される。

今治・旧日吉小学校で音楽フェス 前回の様子

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 2013(平成25)年より断続的に開催している同フェスは、「こどももおとなもココロ弾む!」をキャッチコピーに掲げ、「幼い子ども連れでも気疲れすることなく、思いきり音楽を楽しんでもらおう」と開催している。2019年までは「市民の森」(今治市山路)野外ステージで開催し、コロナ禍を経て2023年からは旧日吉小学校に場所を移し開催している。

 実行委員会代表で今治ホホホ座(共栄町)リーダーの豊島吾一さんは「以前から音楽好きだったが、子どもが生まれてから気軽に音楽を聴く機会が減ってしまっていた。当時は子連れで行ける音楽ライブやフェスが少なく、周囲にも同じ悩みを抱く友人が多かったため、『それなら自分たちで作ればいいのでは』と企画した」と立ち上げ当時を振り返る。「当時は音楽フェスを企画したことはなかったので試行錯誤の連続だったが、おかげで12周年を迎えることができた」とも。

 出演するアーティストは、国内外で人気があり、国内の大型フェスに出演しているバンドや、全国各地でライブを行っているシンガー・ソングライターなど、多岐にわたっているのが特徴。「アーティスト自身も一人の親として子育てをしている人や、子どもたちにも寛容な人など、イベントの趣旨を理解してくれる人たちばかり」だという。「音楽好きにはうれしいラインアップを意識しながら、子どもも大人もアーティストも一緒に楽しんでくれる人にオファーしている」と豊島さん。

 今年は、6組のアーティストが出演。ハズミズムへは3回目の出演となる兄弟ユニット「キセル」をはじめ、さまざまな楽器や非楽器を用いて作曲・演奏・録音を一人で行うトクマルシューゴさん、関東の盆踊りシーンを沸かせる唄い手・中西レモンさんとバルカン風の地声ハーモニーとブラジル風ギターワークで日本、バルカン、シベリアの民謡・俗謡を歌う「すずめのティアーズ」による「中西レモン&すずめのティアーズ Band Set」、「浮遊感あふれる」独自のポップミュージックを構築する3人組バンド「幽体コミュニケーションズ」、60~70年代のフォーク、ロック、ブルース、カントリー、ブルーグラスなどの音楽をベースに独自の世界観を生み出すシンガー・ソングライター井上園子さん、ガムランを使った音楽ユニット「滞空時間」を主宰し、世界各国で影絵と音楽のパフォーマンスを発表する川村亘平斎さん。

 当日は子どもと一緒に参加できるワークショップや県内外の飲食店・雑貨店が集まるマルシェなども行う。授乳スペースやおむつ替えスペースなども子ども連れに向けて用意し、「気兼ねなく過ごせる配慮も整える」という。

 「音楽好きの方はもちろん、あまり詳しくない方も楽しい一日が過ごせるラインアップ。ぜひ気軽に足を運んでほしい」と来場を呼びかける。

 料金は、前売り=5,500円、当日=6,000円で、高校生=2,000円。イープラスと県内外の取扱店で販売。ワークショップやマルシェの詳細、タイムテーブルなどは近日中に発表予定。

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