
音楽イベント「おおにしフェスタ BARI JAM(バリジャム)」が10月5日、藤山健康文化公園(今治市大西町宮脇)で初めて開催される。町民有志による実行委員会が主催し、今治市や今治経済新聞などが後援する。
イベントは昼と夜の2部構成。昼の部(入場無料)では、大西中学校と菊間中学校の吹奏楽部が、地元の伝統芸能「新町荒神太鼓」、さらには関西を中心に活躍する「ハードバップ研究会」と共演し、ジャズの特別セッションを披露する予定。夏休みから練習を重ね、9月末に行われた合同リハーサルでは、和太鼓の迫力ある重低音と吹奏楽の華やかなハーモニーが融合した。
大西中学校吹奏楽部部長の木村咲百合さんは「部員以外の大人やプロの人と合わせるのは初めてで最初は緊張感や焦る気持ちもあった。練習を通して課題も見えた。本番では学校の人や、これまで世話になった人たちにも頑張っている姿を見てほしい」と来場を呼びかける。新町荒神太鼓代表の志岐国彦さんも「始めは他の団体とのコラボに戸惑いもあった」と話す。「これまでは感覚でリズムを合わせてきた分、共演では苦労もある。その分、自分たちの演奏にも磨きがかかった感覚もある。新しいチャレンジ。本番に向けて頑張りたい」と意気込む。
夜の部(有料)には、全国で活動するプロミュージシャン3組が登場し、約3時間にわたるロングステージを展開する。実行委員でもあり、イベントのサウンドプロデューサーを担うジャズシンガーの窪田裕子さん(今治市出身)も出演し、地元から音楽の魅力を届ける。
会場には地酒「山丹正宗」の製造元である「八木酒造部」(旭町)や、「ワインバー ブルーノ」(松本町)など地元飲食店も出店。来場者は、今治ならではの食を味わいながら音楽を楽しめる。
窪田さんは「ジャズが好きな人には存分に楽しめる1日になると思う。興味がない人でも、聴いてもらえれば間違いなく『カッコいい』と思ってもらえるラインアップ。音楽を楽しみながら、フードやドリンクも味わって、ゆったり過ごしてほしい」と呼びかける。
フードは12時、ステージは13時30分に開場。上演時間は、昼の部=14時~16時30分、夜の部=17時~19時45分。夜の部はチケットが必要。前売り=3,000円、当日=3,500円、中高生前売り=1,500円、当日=2,000円。