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今治・大島のカレイ山に「遠見茶屋 天」 しまなみ一望スポットが再オープン

今治市宮窪町・カレイ山に「遠見茶屋 天(あま)」が10月11日にオープン。店主の青野右京さん(右)と、店長を務める大原妃南乃さん(左)。

今治市宮窪町・カレイ山に「遠見茶屋 天(あま)」が10月11日にオープン。店主の青野右京さん(右)と、店長を務める大原妃南乃さん(左)。

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 今治市宮窪町・カレイ山の山頂にある「遠見茶屋」がリニューアルし、新たに「遠見茶屋 天(あま)」として10月11日にオープンした。瀬戸内海の多島美と村上水軍ゆかりの海域を一望できる絶景スポットが、新たな息吹を得て再始動した。

今治「遠見茶屋 天」 ランチメニュー

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 遠見茶屋は、カレイ山展望台の南東側に位置するカフェで、NPO法人「能島の里」の会員が手作りで建設。約1年8カ月をかけて2007(平成19)年8月に完成した。店内の一部はオープンデッキになっており、眼下には「海賊の島」として知られる能島や漁船が行き交う宮窪港、さらに遠く石鎚山をはじめとする四国山地までを望むことができる。

 2022年9月から2024年までは、元今治市地域おこし協力隊の阿部川由紀さんと夫の有生さんが運営していたが、新たに伯方島で「しまバル ボフ」を開業することになり、しばらく休業していた。

 再開に当たり声がかかったのは、同じく元地域おこし協力隊の青野右京さん。自身は大阪府出身ながら、大島出身の父を持つ青野さん。任期終了後もゆかりのある大島・カレイ山を拠点にサウナ事業の展開を模索してきた。「村上水軍の歴史や、この場所を守ってきた人々の思いが詰まった場所。何とかしたいという気持ちがあった」ことから、運営を引き受けた。

 店長を務めるのは、神奈川県出身で、青野さんの知人だった大原妃南乃さん。「住んでみたかった」という岡山県や愛媛県西条市での勤務を経て、先月、大島に移住。「初めてこの場所に来たとき、幻想的な景色に引かれた」と大原さん。「縁があってのこと。好きな場所で、好きな人たちと働きたい」と青野さんの誘いに応じた。

 ランチメニューは、能島の里が製造する「エビみそ」をベースにしたキーマカレー「潮」と「凪」の2種類を用意(ドリンク付き、1,500円)。「ごきげんパフェ」(700円)などのスイーツやドリンクメニューも用意する。大原さんの発案で天井から布をしつらえ、オープンデッキに吹き抜ける風を感じながらカフェタイムを過ごせるようにした。

 今後は、カレイ山で進めてきたテントサウナ事業を拡張し、飲食やドッグランを備えた複合施設として整備する計画もあるという。青野さんは「山頂にこうした場所を作り、地域で守り続けてきたこと自体が大きな価値。ゆっくり滞在できる空間として育て、今後の観光拠点にしていきたい」と展望を話す。

 営業は土曜・日曜・祝日の11時~17時(ランチメニューは14時まで)。冬季は休業予定。

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