今治市内のイチジクの木に、まるで人間がぶら下がっているかのような「リアルすぎる」マネキンが出現した。
マネキンがぶら下がっているのは、今治市大西町山之内のミカン畑の一角に植えられたイチジクの木。兼業農家の白石頼一さんが、カラスなどの鳥類による被害を防ぐために今年初めて設置した。その迫力ある姿が「怖いけど面白い」「ハロウィーンみたい」と一部で話題になっている。
「イチジクや柿は鳥にも大人気で、例年は人間が食べる前に食べられてしまっていた」と白石さん。知人の勧めで、理容店を営む友人から首から上のマネキンを譲り受け、自身の服を着せ、試しに柿の木とイチジクの木へそれぞれ設置したところ、鳥の被害が激減したという。
ただ、そのリアルな外見は存在感を放ち、「遠くから見ると、人がぶら下がってるように見える」「風で向きが変わり不気味」「薄暗い時間には怖い」と近所でも話題に。この時期はハロウィーンシーズンということもあり、まるでホラー演出のようにも見える。
「怖がらせるつもりはなかったが(笑)、鳥が寄りつかなくなったのは確か」と白石さん。「最初は目のないマネキンを立てたが、それでは効果が今ひとつだった。どうやら『目力』が大事なようだ」と笑う。
ハロウィーン本番に向け、秋のイチジク畑に注目が集まる。