愛媛県の梅の名所の一つである綱敷天満神社(今治市桜井)で2月10日ごろ、境内の梅の開花が本格的に始まった。
同神社は菅原道真を祭っている神社で、地域の住民からは「天神さん」との愛称で慕われており、菅原道真が「学業の神様」でもあることから合格祈願や学力向上を祈願する参拝者も多い。境内には菅原道真が生前好んでいたとされている梅の花約400本が植えられており、その梅林は約11ヘクタールに及び、東京ドーム2つ半ほどの広さがある。1941(昭和16)年には名勝地指定を受け、現在は公益社団法人「志島ヶ原保護協会」が定期的な清掃活動や施肥を行っている。
例年は1月下旬ごろに咲き始めるが、今年は寒波などの影響で開花が遅れ、2月上旬ごろに徐々に咲き始めた。宮司の菅利之さんは「咲き始めたと思ったら2月7日・8日ごろに冷え込んだ影響で、咲くペースも遅くなっている印象。例年であればもっとしっかり咲いているが、今年はまだ固そうなつぼみもちらほら見られる」と話す。それでも拝殿周辺の日当たりのいい場所では梅が続々と咲き、近隣住民やカメラの愛好家などが梅を楽しみに訪れている。
2月22日には、同25日が命日である菅原道真をしのんで祈とうが行われ、あめ湯の振る舞いや、桜井漁業組合婦人部にが「たい飯」などを販売する「観梅会」も開催する。菅さんは「保護協会の皆さんが主体となって行い、地域の方はもちろん、梅を目当てに遠方からも参拝客が訪れる。天気もそこまでの冷え込みはなさそうで、梅の開花も当日までにはもっと咲いていると思うので、春らしさを楽しんでもらえれば」と呼びかける。
菅原道真の命日をしのぶ神事は10時から行い、あめ湯などの提供も同時刻より境内の絵馬堂周辺で予定する。