
今治東中等教育学校(今治市桜井)で6月10日、3年生による地域活性化プロジェクト「超いいじゃん玉川-つながる玉川 深まる絆-」のオープニングセレモニーが開かれた。セレモニーには徳永繁樹今治市長をはじめ、地元関係者らが出席し、中学生たちの新たな挑戦に期待を寄せた。
今治東中等教育学校で地域活性化プロジェクト「超いいじゃん玉川」
同校では近年、探究活動に力を入れている。藏田圭太教諭は「昨年度、2年生だった生徒たちは企業訪問や模擬会社の設立などを経験し、事業計画を立てる取り組みも行った。本年度はそうした活動も踏まえ、学校外をフィールドに、より実践的な学びを深めることを目指し模索していた」と経緯を説明する。その中で、玉川町の地域活性化に取り組む団体「玉川サイコー」(今治市玉川町大野)との連携が実現したという。年間を通じて地域と連携する、同校初の試みとなる。
生徒たちは、玉川町の魅力を再発見・発信するために「アート班」「農業班」「観光班」「福祉班」の4班に分かれ、実際に地域の中で活動を予定する。
セレモニーでは、プロジェクトの年間テーマ「超いいじゃん玉川-つながる玉川 深まる絆-」と、生徒たちが考案したロゴも発表し、各班の代表生徒が今後の活動内容を発表した。
同校の丸山達也校長は「生徒たちが主体的に地域課題に取り組むことで、実践的な学びを深めてほしい。柔軟な発想力と想像力で、玉川地域の魅力を伝えてほしい」と生徒たちにエールを送った。玉川サイコーの渡部守代表理事も「若い視点で、玉川の人、コト、モノの魅力を発見し、新たな提案をしてほしい」と話し、生徒たちの活動に期待を寄せた。
農業班を選んだ村上紫星さんは「祖父が米農家だったこともあり、農業に興味があった。初めてのことで不安もあるが楽しみ」と期待に胸を膨らませる。観光班の女子生徒は「鈍川温泉にも行ったことがあり、肌がつるつるになった。サイクリングコースを作って魅力を伝えていきたい」と意気込みを見せた。
同プロジェクトでは2026年1月ごろに最終発表会を予定する。