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今治・東村に「イリスのバーム工房」 地酒とコラボしたバウムクーヘンも

6月26日にオープンした洋菓子店「イリスのバーム工房」

6月26日にオープンした洋菓子店「イリスのバーム工房」

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 洋菓子店「イリスのバーム工房」(今治市東村南)が6月26日にオープンした。

ラインアップには地酒とコラボしたバウムクーヘンも

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 店主の矢野裕享さんは、2018(平成30)年に「パティスリーイリス」(郷新屋敷町)を開業したパティシエ。今回、2店舗目を開業した経緯について、「付加価値を生み出せる商品で、かつ、今治にないものに挑戦したかった」と話す。

 昨夏の開業を目指して準備を進めていたが、人材確保や繁忙期などが重なった。今回、およそ1年遅れで開業にこぎ着けた。

 新店では焼き菓子に加え、初挑戦だというバウムクーヘンに特化。「各店の強みを追求したい」と、1号店とはあえて屋号を変えた。店舗は、かつて矢野さんの祖母が立ち上げ、父母に代替わりして続いてきた喫茶店「ニューアイリス」だった物件を改修。「『イリス』は『アイリス』のフランス語読みから名付けた。3代続く名前を、新店にも付けたかった」とし、店名に反映した。

 バウムクーヘンは「プレーン」「イチゴ」のほか、地元の八木酒造が製造する銘酒「山丹正宗」とコラボした「山丹バーム」の3種をそろえる。そのほか、「バームラスク」や、「ラスクに塗るのもお勧め」だという「コンフィチュール」などをラインアップする。

 山丹バームは、希少な袋づり大吟醸の酒かすを使う。圧力を加えず「袋づり」で搾った酒かすで、通常の酒かすよりも香りが高く、米の粒が残っているのが特長。ペースト状に加工してバウムクーヘンの生地に練り込むことで「リッチな香りが楽しめる」というが、完成するまでは試行錯誤の連続だったとも。「水分を含み、さらに発酵が進む酒かすを生地に混ぜこむのは至難の業。分離させずに一体感を出すのに苦労した。失敗の連続だった」と振り返る。何度も挑戦し、ようやく納得のいく製法を確立した。

 矢野さんは「プレオープンの2日間は、たくさんのお客さまに足を運んでいただいた。今後も、お客さまに満足してもらえる商品やサービスを提供していきたい」と意気込む。

 営業時間は13時~17時。日曜・月曜・火曜定休。

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