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今治・工房織座が恒例の「布市」 秋冬の新作も初お披露目

工房織座 取締役の武田英里子さん。秋冬の新作ストールが並ぶ。

工房織座 取締役の武田英里子さん。秋冬の新作ストールが並ぶ。

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 マフラーやストールの製造を手がける「工房織座」(今治市玉川町鬼原)が7月12日~14日の3日間、玉川近代美術館となりの玉川文化交流館(玉川町大野)で「工房織座の布市2024」を開催する。

布市で販売予定の商品

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 2005(平成17)年創業の同工房。今治市内のタオル会社で工場長を務めていた武田正利さんが54歳のときに独立開業した。工場では、全国各地から眠っていたものを集め改造したというシャトル織機9台が活躍する。それぞれ大正から昭和にかけて活躍したもので、中には100年以上前のものもあるという。生産処理は現在の機械に劣るが、独自の改造を経て、ほかにはない織りの風合いを生み出しているのが特徴。

 「毎年この時期に布市を開いている、もう10回以上になる」と取締役の武田英里子さん。試作品や在庫品などを多数並べるほか、「子どもにも来てほしい」とクイズラリーや昔ながらの糸車で綿から糸を紡ぐワークショップも用意する。金曜・日曜には、同じ玉川町の「森のともだち農園」(玉川町龍岡)のキッチンカーも登場し、ブルーベリーのスムージーを販売する。

 「一部、B品もあるが、ほとんどが在庫品や廃盤品など、状態には問題のないもの。当日はスタッフが接客しながら製造の背景を伝えたり、アイテムの身に着け方もアドバイスする」と英里子さん。売り上げの10%は能登半島の地震義援金として寄付を予定する。

 同工房では、春夏と秋冬の2シーズンで新作コレクションを発表しているが、イベントでは今秋冬シーズンの新作もお披露目する。「トレンドに加えて、使ってみたい糸やお客さま、取引先のニーズなども踏まえてデザインを考えている。柔らかい生地で織り上げた、ふんわりと軽いストールから、巻いたときに立体感の出るしっかりした生地のものまで、個性の異なるアイテムがそろっている」と話す。

 「工房や職人の技について、いろいろな人に知ってほしい。気負わずフラッと立ち寄ってもらえれば」と呼びかける。 

 開催時間は、12日=14時~18時、13日=10時~18時、14日=10時~14時。

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