今治出身の美術家・オガサワラミチさんが現在、20周年記念の個展「未知なる森」を古本カフェ「森」(今治市米屋町)で開催している。
オガサワラさんは今治市菊間町出身、京都在住の美術家。2004(平成16)年にドローイングなどの作家活動を始め、今年で20周年を迎えた。絵画や立体作品をはじめ、近年は地元の名産・菊間瓦を使った「瓦粘土偶」など、幅広いジャンルの作品を制作。マルシェへの出店やライブペインティングなど、幅広く活動している。
今回の個展では、会場の店名にちなみ「森」をテーマにしたドローイングや立体作品、瓦粘土偶など、約20年にわたる創作活動の集大成ともいえる作品を展示する。手のひらサイズの小さな土偶から大作のドローイングまで、さまざまな作品を紹介する。
「今まで自然や山をモチーフにしたことはあったが、『森』を意識して創作したことはなかった」というオガサワラさん。「実際に森を訪れたり、映画を見たりして、さまざまなインスピレーションを得て制作に挑んだ」という。「自然への敬意や畏怖の念を抱きながら、自分の解釈としての『森』を表現した」とも。
「ドローイングは具体と抽象の間の表現。一見分かりにくい作品だが、じっくりと観察して自分なりのストーリーや物語を考えてもらうきっかけになれば」
営業時間は10時~19時(16日は12時~21時)。入場無料。8月20日まで。