今治・のま果樹園の公式Xで投稿された「めちゃめちゃ怖いみかん」が現在、ネットで話題を集めている。
話題になっているミカンは「甘平(かんぺい)」という品種で、大きく実が裂け、ミカンの果肉があらわになっている。同園のXアカウントが8月23日、「めちゃめちゃこわいみかん2024」と紹介したところ、8000以上リポストされ、4.5万件の「いいね」がついた。「パックンフラワーみたい」「火を噴きそう」などのコメントが見られた。
台風10号が迫った8月28日には「この台風が通り過ぎたらめちゃめちゃにめちゃめちゃこわいみかんが誕生してしまうと思います...」と予告。今治市に最も接近した翌日の8月31日には、「台風のせいでめちゃこわみかん」と、予告通りより激しく裂けたミカンを投稿した。「どう見ても食人植物」「ラスボス現る」などと、さらにコメントが相次いだ。
同アカウントを運営する乃万青果(今治市神宮)のX担当者によると、「晴天が続いた後に雨が降ると、木が根っこから水を吸い上げるが、そのスピードに皮の成長が追いつかず裂けてしまう」という。「中でも皮の薄い甘平はその傾向が強い」と言い、雨が多く降った日の1~2日後には割れてしまうという。
SNSで話題になっていることに対し、「多くの反応があってうれしい」と同担当者。台風の被害については、「皮が裂けたミカンはあったものの、事前に想定していたような被害はなかった」と胸をなで下ろす。
同アカウントのフォロワーは現在25万人。これまでも度々話題を集めてきた。2022年にも、裂けてしまった甘平を「めちゃめちゃこわいみかんいた」と紹介したところ話題を呼んだ。今回2年ぶりに投稿したところ、再度話題になった。「多くの人に『のま果樹園』を知ってほしいと思いXを更新しているが、宣伝だけになってしまうとつまらない。明るい話題を届けて、見る人に楽しんでもらえれば」と話す。