SNS総フォローワー数が200万人を超える現役保育士の「てぃ先生」が10月20日、今治市公会堂(今治市別宮町)で講演会を行い、子育て中の市民や子どもなど約1000人が聴講した。
妊娠・出産時から18歳まで子育て全般を切れ目なくサポートする「今治版ネウボラ」を立ち上げるなど、子育て支援施策に力を入れている今治市。今年7月には「日本子育て支援大賞」を受賞するなど、注目を集めている。講演会は、市内で子育てする世帯を応援する一環で市が企画した。
開会式で徳永繁樹市長が「子育ての課題解決のため、学びと気付きを得て帰ってほしい」と呼びかけた後、講演会が始まった。
会の前半は、事前に参加者から募集した400以上の質問からいくつかを抜粋し、てぃ先生が解説。後半は、てぃ先生に参加者から質問が投げかけられ、「子どもの要求に応える基準は?」「ご飯を食べてくれない時はどうすればいいか」「歯磨きの仕上げがうまくいかない」「子どものうそに対して」など、それぞれの子育ての悩みに回答していった。
てぃ先生は「優しい親御さんが子どもを優先するあまり、苦しい思いをしている人がたくさんいる。まずは親御さんが自分を幸せにすることを大切にしてほしい。そうすると、子どもは自然と幸せに育つ」とエールを送った。
会に参加した渡辺一平さんと陽子さんは「子育ての悩みを解消したいと思い、講演会に参加した。てぃ先生からいろいろな話を聞けて参考になった。特に、ご飯の食べさせ方は早速実践したい」と話していた。
同市ネウボラ政策課の本宮靖子さんは「今後も若い子育て世代の方々の不安や悩みが解消できるように伴走したい。今治市全体で子どもを育てるという風土を築きたい」と意気込む。