今治商店街の脇を流れる金星川を散策し、7つの橋に隠されたステッカーを見つけてNFT(非代替性トークン)を集める「金星川クエスト」が11月2日~4日の3日間、開催される。
主催するコード・フォー・イマバリ代表の森隆大朗さんが、「旧市街地の中心を流れる金星川を舞台に、まち歩きを楽しみながら地域の魅力を伝えたい」と企画した。
参加方法は、金星川に架かる橋の9本のうち7本に隠されたステッカーを見つけ、それにスマホをかざしてNFTを獲得するもの。特別なデバイスやアプリはいらず、スマホをかざすと自動的にNFTを獲得できる。NFTは見つけた橋によって異なるデザインのものが獲得でき、今治の歴史や文化にまつわる情報も表示。7つのNFTを集めた人は「ご褒美NFT」を獲得でき、それを松月堂(今治市本町)で見せると、先着100人限定で「たいこまん」がもらえる。
森さんは今治出身。高校卒業後に今治を離れ、現在は東京のITサービス企業に勤める。コロナ禍を機にテレワークが導入されたことで、実家のある今治と東京を行き来する生活を始めた。「今治を離れていた期間で、かつて通った美須賀中学校が閉校するなど、変化も大きい。城下町として形成された旧市街地には歴史や文化が残るが、誰かが伝えなければ次の世代に繋がっていかない」という思いから、2022年に仲間と同団体を立ち上げた。今治の古写真のデータを集めて展示する「今治今昔写真展」や旧市街地周辺のスポットをオンライン上の地図にプロットした「オールドイマバリまちあるきマップ」などの活動を通して、「今治を伝える」ための取り組みを展開してきた。
今回、「デジタルの新しい仕組みで面白いことをやりたい」という思いから、NFTの活用を組み合わせ、「NFTラリー」を楽しみながら街を歩くイベントを企画した。
森さんは「ゲーム感覚で楽しんで参加してほしい。今治にはまだまだ知られていないストーリーや、隠れた面白さがある。昔から今治に住んでいて『寂しくなった』と思っている人も、最近移住してまだ今治を知らない人にも、ぜひ参加してほしい」と呼びかける。
参加無料。2日11時から、今治ホホホ座(共栄町)でオリエンテーションイベントも予定する。