大西町脇地区の田んぼの菜の花が現在、見頃を迎えている。菜の花畑には「菜の花より」と書かれたメッセージ入りの看板も設置され、行き交う人々を楽しませている。
友人と初めて訪れたという人は、「車で走っていると黄色い畑が目に入り、思わず車を停めた。あちこちに菜の花からのメッセージを告げる看板があり、ユーモアセンスのあるメッセージにほっこりした」と話していた。
菜の花を手入れするのは、脇集落の自治会員で構成する保全会のメンバー。例年、地区内の田んぼを春の時期だけ借り上げ、老人会の人たちや地域住民と一緒に種をまき、世話をしている。
本年度、地区の総代を務める清水さんは「実は菜の花を植える田んぼは東側と西側に2カ所あり、1年ごとに場所を変えている。見頃が終わると田んぼにすき込み耕運するが、一部の花から種を採取して次の年にまた植えている。活動は10年以上になるのでは」と話す。
満開の時期には「菜の花まつり」と題して、イベントも開催してきた。コロナ禍で一時はストップしたものの、昨年再開。今年は3月16日に予定する。清水さんは「祭りでは地域の人たちと一緒に菜の花を愛(め)でる予定。小学生にはお菓子の配布も予定している。きれいな菜の花を見に来て、楽しんでもらえれば」と呼びかける。
開催時間は9時~11時。