今治市大三島に在住でレザークラフト作家の重信幹広さんが主催する「しまなみかぶぬしミーティング」が3月17日、「道の駅 伯方S・Cパーク マリンオアシスはかた」(今治市伯方町)で開催された。
ホンダ製のバイク「スーパーカブ」の愛好家を「かぶぬし」となぞらえた同イベントは、プレ開催の0回目から数えて今回で5回目。初の伯方島開催には全国各地から200人以上の参加者が集まり、思い思いのカスタマイズや装飾を施したカブが会場の駐車場に並んだ。
参加者は県内から約100人、広島県から約60人。その他、岡山県や近畿エリアからの参加が目立った。遠方では東京都町田市からの参加者もいた。
当日は、オーナーたちがこだわりのカブを眺めながら交流を深めた。初めて参加したという都所里奈さんは群馬県出身。昨年購入したリトルカブに乗って日本一周を目指している。「なじめるか不安だったが、みんな優しく、すぐに受け入れてくれてうれしかった」と話していた。
イベントにはキッチンカー4店、物販4店、実店舗1店が出店し、回を追うごとに規模が拡大しているという。恒例のジャンケン大会では、勝者に協賛事業者から賞品が用意された。
重信さんは2年ほど前、カブに乗り始めた。「原油高騰への対策として燃費の良いカブを手にしたのがきっかけ。そこからカブの魅力に気づいた」と振り返る。ステッカー交換など、かぶぬし同士の交流でつながりが広がり、かぶぬしミーティングの開催に発展した。
「かぶぬしはツーリングで遠征するため、道中に地元の店を利用するなど地域を盛り上げるきっかけにもなっている。しまなみと名付けたことで、分け隔てなく広いエリアから参加してもらえるイベントになってうれしい。来年は因島と向島でも開催し、6島を制覇したい」と意気込みを見せる。