今治の和食店「穂高」(今治市波方町)が3月23日で1周年を迎えた。
店主の浮穴博貴さんと妻の彩香さんが二人三脚で営む同店。今治市出身の浮穴さんは高校卒業後から20年以上、料理人として働いてきた。松山市内のホテルで料理人を務めていた頃、接客サービスを担当していた彩香さんと出会い、結婚。その後、転職し、大手居酒屋チェーンで働いていたがコロナ禍に見舞われた。「『いつかは自分の店を』という夢をかなえようと、開業に踏み切った」と振り返る。
店名は「響きの良さと、『稲穂が高く実る』という縁起の良さから名付けた」と彩香さん。浮穴さんは「開業当初は、それまで大きな店で勤務していた分、料理人が自分しかいないという環境の変化に戸惑いもあった」という。できるだけ客を待たせないように、仕込みや準備も工夫を重ねるなど、努力してきた。
ランチは地元産の食材を使った定番の定食メニューと、2~3カ月で入れ替わる限定メニューを用意。ディナータイムはアラカルトメニューをそろえ、「旬の魚を使った刺し身もお薦め」だという。食材は全て浮穴さんが仕入れに行き、旬の食材をそろえる。
オープンから1年がたち、彩香さんは「県外からの観光客や、何度も通ってくれる地元のお客さんもいてうれしい」と話す。浮穴さんは「和食を気軽に食べてもらえる店にしたいと思っている。リピーターも飽きさせないように、期間限定メニューなどにも取り組んでいきたい」と意気込みを見せる。
営業時間は、ランチ=11時30分~14時30分、ディナー=17時~21時。水曜・第3木曜定休。