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今治・大三島にプライベートヴィラ 「居心地の良さ」にこだわり

併設するギャラリーは鑑賞無料

併設するギャラリーは鑑賞無料

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 宿泊施設「Yu-Rah villa & gallery(ユラ・ヴィラ・アンド・ギャラリー)」(今治市上浦町)が3月20日、大三島にオープンした。経営は「Sa-Rah」(大洲市)。

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 大三島の海を望む高台に平屋建ての別荘2棟とギャラリーを併設してオープンした同施設。室内の窓からは、正面に伯方・大島大橋を望む。設計は「クラス」(松山市)が手がけた。

 別荘はリビングダイニングやキッチンのほか、和室、海を望める浴場を設ける。家電や食器、調理器具なども用意。非対面型で、宿泊客は暗証番号で入室する。

 2棟でコンセプトが異なり、太陽をモチーフとした「イル」の間取りは1LDK、55.5平方メートル。定員は4人。室内はイラストレーター・版画家の平澤まりこさんとフラワースタイリストの平井かずみさんがコーディネートを担当した。自然光の美しさとアートを融合したデザインに仕上げたという。

 月をモチーフとした「モーネ」の間取りは同じく1LDKで、47.13平方メートル。定員は3人。ギャラリストの山本詩野さんとインテリアコーディネーターの木村奈穂子さんがコーディネートし、作家が手がけた家具やインテリア、アートをそろえる。

 ギャラリーは45.08平方メートル。アート作品や洋服の展示、販売なども予定する。鑑賞は無料。

 経営する「Sa-Rah」は、ファッションデザイナーの帽子千秋さんが代表を務める。大洲市を拠点に服作りに取り組み、2009(平成21)年から同市に店を構える。「大三島在住の知人をきっかけに、大洲市とはまた違った大三島の景色に引かれ、いつかは自分の別荘を持ちたいと思っていた」と、オープンのきっかけを振り返る。その後土地を取得し、建物の構想を考えるにつれ、「自分だけの空間にするのはもったいない」と、同施設の開業を決意した。

 開業に当たっては「クラス」とタッグを組んだ。同社の矢野陽子社長は「伯方島などで海の見える建築を手がけてきた。帽子さんの話を聞いて面白そうだと思った。施設が目指す穏やかさを表現できればとR壁や丸窓を提案し、ほかにない空間に仕上がった」と話す。「偶然にも矢野さんは同い年。話が盛り上がり、打ち合わせでもアイデアをどんどん形にしてくれた」と帽子さん。「理想通りの施設が完成した」と喜びを見せる。

 帽子さんは「『ただいま』と言って帰ってこられるような場所にしたいと、居心地の良さにこだわった」という。中長期での宿泊やアーティストによる滞在にも期待する。

 宿泊料金は1泊2万8,600円~。

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