法華寺(今治市桜井)で11月22日、今年で3回目となる秋祭り「ソワカ祭」が開催される。
法華寺の若手住職が中心となって「伊予桜井地域を盛り上げたい」と企画して始めた同祭。同じ地域にある神社・綱敷天満神社(桜井)の神主なども一緒になって開催しており、地元飲食店やカフェなどの出店やワークショップ、祈とうなどで毎年盛り上がる。
今回は「新四国曼荼羅(まんだら)霊場」の4年に一度の大祭「曼荼羅大祭」も同時開催。新四国曼荼羅霊場は四国4県の神仏合体の霊場のことで、法華寺もその霊場の一つ。「今年は愛媛での開催が持ち回りだったため開催することとなった」と法華寺住職の龍田泰延さん。「今までも綱敷天満神社と一緒に行っていたが、今年は一緒に携わる寺や神社が増えるため、ボリュームアップした内容になっている」と話す。
2つの祭りが同時開催ということもあり、当日はさまざまな催しが行われる。神主と住職による合同の法要を皮切りに、地元飲食店・カフェによるフード提供や餅まき、日本伝統の宝くじのような「富くじ」などを行う。そのほか、各地から住職や神主が多く集まるため、さまざまな服装をカジュアルに紹介するファッションショーやお話会、護摩や祈とうなども行う。「寺や神社の色を少し強く感じる場面もあるかもしれないが、フランクに楽しんでもらえるものもある。住職や神主たちも楽しんで行っているので、ぜひ気軽に参加してほしい」と龍田さん。
法華寺は奈良時代に全国各地に造られた国分尼寺をルーツに持ち、天皇の発願によって建てられた約1200年の歴史を持つ寺。龍田さんは5年ほど前に今治にUターンし、昨年、父親である先代から住職を継いだ。「地域の方に話を聞くと、昔は『法事は白米が食べられる』といった楽しみのあるものだった。今は、それが格式のあるものとなり、寺離れにもつながっていると感じている。今回は、住職や神主が多く会場にいて、『非日常』な光景だが、ラフに関われるきっかけとして楽しんでほしい。写真撮影なども歓迎」と参加を呼びかける。
8時30分に祈とうが始まり、10時30分に飲食店ブースがオープン。ファッションショーは13時から。イベントは15時ごろまで。当日は桜井小学校・中学校校庭も臨時駐車場として開放予定。