マルシェイベント「伯方島ガチャ市」が11月3日、道の駅伯方S・Cパーク(今治市伯方町叶浦)で開かれる。
発起人で実行委員の小川幾子さんは、伯方島でかんきつ加工品の企画や販売を行う「OMOYA.(おもや)」(伯方町伊方)を営む。「大三島在住のレザー作家・重信さんが『しまなみガチャ』と題してカプセルトイで商品を販売していたのを見て、『ミカンを入れたら面白いかも』と思ったのがきっかけ」で、カプセルトイに着目。しまなみエリアの友人や知人に声をかけ、昨年、初めてイベントを立ち上げた。
2年目の開催となる今年。昨年同様、カプセルトイをメインコンテンツに、キッチンカーやバザー、ワークショップなど約30ブースが並ぶ。ステージでは6組のアーティストによる音楽演奏や、防災クイズ大会も予定しており、「一日を通して楽しめる内容になる」という。カプセルトイの中には、島や周辺エリアで作られた菓子や地域の飲食店の食事券、小物雑貨などの「お楽しみアイテム」を入れ、有料で回せる。
実行委員長の村上早希さんは防災関連企業に勤めることから、「防災の大切さを楽しく学べる機会にしたい」と、2年目にして新たに防災にまつわる企画を検討。当日は防災くじで非常食や防災グッズが当たるほか、「防災ポーチづくりワークショップ」(定員80人、参加費200円)も開催。ホイッスルやばんそうこうなどを詰めたオリジナルポーチを作り、防災カードを記入するなど、親子で防災を考えるきっかけを提供する。
「島では、進学などで外に出ていく子どもたちも多い。小さい頃から地域づくりに関わるきっかけを持ってほしい」と小川さん。子どもたちからカプセルトイに入れる作品を募る「島ガチャコンテスト」を行うなどしながら、「将来的には作品の入ったカプセルトイを島の観光地などに設置し、売り上げをまちづくりに活用するような循環を生み出したい」と展望を話す。
村上さんも「子どもも大人も一緒に楽しみながら、地域のことを考える時間になれば」と来場を呼びかける。
開催時間は10時~14時。