FC今治高校里山校(今治市阿方)の生徒が考案したメニュー5品が現在、今治市内の飲食店2店舗で限定販売されている。地域の有機農産物の価値を広めようと、探究学習の一環で取り組んだ。
同校では地元企業と連携して実践型科目「里山未来創造探究ゼミ」を実施している。今回、そのうちのひとつ「えひめ食農デザインゼミ」に所属する9人が挑戦。講師を務める「えひめ食農デザイン」(延喜)と連携し、今治市産の農産物を使った商品を開発した。
販売するのは、「FunTable Kitchen」(旭町)とSAI&Co.(にぎわい広場)の2店舗。
FunTable Kitchenでは、「みどりのパウンドケーキ」(ホール=2,041円、カット2切れ=354円)と「blackバスクチーズケーキ」(495円)を販売。今治産ほうれん草や、栽培期間中は農薬・化学肥料を使っていない今治産金ごま、黒ごまを使い、素材の色味や香りを生かした。
SAI&Co.では、「きのこ煮込みハンバーグ」(1,530円)、「ベーコンとロマネスコのトマトパスタ」(1,430円)、「有機キウイのパンナコッタ」(ランチセット内デザート)の3品を提供。今治産の仙高ポークや和牛、有機キウイなどを使い、女性客や子育て世代を主なターゲットに据えた。
1年生の河西航大さんは「チームで進める中で、調整や折衝の難しさも実感したが、俯瞰(ふかん)して物事を見る大切さを学んだ。地域に当たり前にあるものが、実はすごい価値を持っていると知った」と話す。
メニュー開発後は、商品シールから、POP制作、キャッチコピー作りまで担当。全国有数の産直市として知られる「さいさいきて屋」を視察し、「旬」「安心」「地元」の伝え方も研究した。河西さんは「作ること以上に、どう広めるかが難しかった」と振り返る。
同ゼミ講師の小林友香子さんは「生徒たちが企画から販売までを経験し、有機の価値をどう日常に届けるかを考え抜いた」と話す。
今回の商品は3月末までの提供予定で、食材がなくなり次第終了。今後について、同校は「地域と連携した学びを大切にしながら、実社会につながる探究活動を進める」としている。