今治市内の各地でサクラが咲き始め、市民や観光客の目を楽しませている。場所によっては満開に近い地点もあり、本格的な春の訪れを告げている。
大西町山之内に位置し、市内から菊間町へと続く「で愛ふれ愛ロード」からも望めるシダレザクラが、現在ほぼ満開を迎えている。静かな山あいの風景に、淡いピンクの枝が優雅に垂れ下がる姿はまさに圧巻だ。
このサクラを管理する藤坂浩二さんによると、花木を愛した亡き母親が約40年前に植えたものだという。「最初は小さな苗木だったが、いつの間にか立派な大木に成長した。例年、足を止めて見てくれる人がいてうれしい」と藤坂さんは目を細める。
その他の地点でも着々と開花が進んでいる。
サクラの名所として知られる玉川ダム(玉川町龍岡)のサクラも間もなく見頃を迎える。現在は三分咲き程度の木が多く見られ、ダム湖の青い水面とピンクのコントラストが広がり始めている。
一方、中心市街地に位置する今治城の桜は、まだ数輪が開いた程度の状態。しかし堀の周辺にある木々はつぼみが大きく膨らんでおり、開花の準備を整えている。
今治市内にはこのほか、しまなみ海道を一望できる「開山公園(伯方町伊方)」や、家族連れに人気の「市民の森・フラワーパーク(山路)」など、多くのサクラの名所が点在している。今週はあいにくの雨予報となっているが、気温が上がりそうな週後半からは、各地で「春の風景」がピークを迎えそうだ。