今治ホホホ座が運営する古本カフェ「森」(今治市米屋町)が4月12日、金曜日の夜に読書に没頭できるイベント「金曜日の孤読(こどく)」を開催した。
参加者は読みたい本を自由に持参し、店主がいれるコーヒー1杯をお供に読書を楽しむ。店内にはレコードによる音楽が流れ、古民家を改装した空間で思い思いに読書に浸ることができる。
4月から始めた同イベント。2回目となった12日は5人が参加。参加者は入店し、店内の好きな場所を選ぶと、誰とも会話することなく時間いっぱい1人で読書を楽しんだ。
「森」は築70年の古民家を改装し、2023年5月にオープン。近隣にあった書店の閉店をきっかけに、今治ホホホ座を運営する豊島吾一さんが始めた。豊島さんは「松山市在住の知人が古本屋を廃業して本が余っていたことや、現在の物件を紹介してもらったことなど、きっかけが重なった」と開業の経緯を話す。
店内には、知人から譲り受けた古本や寄付された本が至るところに並ぶ。新刊も定期的に入荷し、豊島さんらが選書。スタッフの竹野はるかさん、石畑由美さんと3人で店を切り盛りする。今後は月1日ペースで、ランチの提供も計画しているという。
常連客が多く、昼間にコーヒーを飲みにくる人も多いという。「さまざまなお客さまに来てもらえるように開かれた場所にしたいという思いが、今回のイベント開催につながった」と豊島さん。「気付いたらたまっていた積読を解消しに来てほしい」と参加を呼びかける。
「金曜日の孤読」は毎週金曜の18時~21時。料金は、コーヒー1杯付きで500円。予約不要。