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「今治アマモプロジェクト」で小学生ら花枝採取 里海づくりへ3年目の挑戦

採取作業に励む小学生ら。

採取作業に励む小学生ら。

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 海草アマモの花枝を採取する作業が6月1日、幸港(今治市吉海町)で行われた。

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 主催はNPO法人「今治シビックプライドセンター(ICPC)」。アマモには二酸化炭素を吸収・固定して酸素を作る効果があり、「ブルーカーボン」として近年、注目が集まっている。事務局長の三谷秀樹さんは「今治の象徴である海を、豊かな海によみがえらせたい」と話す。

 当日は市内の小中高生らと保護者合わせて67人が活動に参加。みなと交流センター「はーばりー」(今治市片原町)に集合した後、2台の大型バスで大島まで移動し、港周辺に自生するアマモから花枝を採取した。

 参加者は熊手を使い、海岸沿いのアマモを採集。花枝のある枝だけをより分け、丁寧にネットに入れていった。採取作業を終えた後は水中ドローンを使って海底の様子を観察。それぞれ親子で参加した長野玲美ちゃんと越智和哉くんは「昨年に続いて参加するのは2回目。昨年はうまく芽が出なかったので、今年は無事にアマモが育つとうれしい」と話していた。

 昨年は花枝からおよそ1万5000粒の種を採取し、水温が下がる冬場に人工マットに植え付けたが、残念ながら苗の生育は見られなかったという。

 同NPO代表理事の青陽孝昭さんは「3年目の挑戦なので、今年こそは何とか成功させたい」と意気込む。

 採取した花枝は夏ごろまで海水に漬けて管理し、種の熟成を待って種取りを行う予定。

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