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今治「山の神硝子工房」が屋号変更 観光客に人気の吹きガラス体験提供

ガラス作家の梶川泰臣さん。新名称の看板の前で。

ガラス作家の梶川泰臣さん。新名称の看板の前で。

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 「山の神硝子(ガラス)工房」が「Glass Studio Uka(ウカ)」(今治市玉川町)へと屋号をリニューアルして、6月15日で3カ月がたった。

今治「山の神硝子工房」が屋号変更 新設された看板

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 2016(平成28)年に玉川町の古民家を改装してオープンした同工房。7年が経過し、旧名の認知が広まっていたが、事情があり名称を変えることにしたという。

 元の「山の神」は現地の地名から名付けたという。新たな名称について、工房を主宰する梶川泰臣さんは「虫がさなぎから成虫になる『羽化』から」と話す。「さなぎの中で形を変え、成長して羽ばたく虫のように、ガラスも液化して形を変えて作品になる。最終的に、字画を考慮して漢字表記は『羽花』とした」という。

 5月には屋号変更して初となる個展も開いた。県内外問わず、リピート客も多く足を運んだという。

 梶川さんは今治市出身の41歳。28歳までインターネット関連の企業に務めるも脱サラ。「ものづくりをしたい」と思い立ちいろいろな選択肢を考えたが、兵庫県で活躍する吹きガラス作家・川原有造さんの作品に魅せられたことをきっかけに「頼み込んで」弟子入りした。川原さんは梶川さんの5歳年上で、当時は30代。「若いながら高い技術を持っていて、作品にもインパクトがあった」という。

 川原さんの下で2年間技術を磨き、その後、独立。工房を構えるに当たり、現在の古民家物件が売りに出ているのを見つけた。「常時火は入れっぱなし」だという窯を据えるため、熱がこもらないよう2階部分を一部吹き抜けにするなど改装し、工房とギャラリーとしてしつらえた。工房では自身の作品作りを行うほか、吹きガラス体験も提供。参加者は県外からの観光客も多いという。

 今後について、「長く続けていきたい。一人でも多く、ガラス作品を楽しんでもらえる人がいればうれしい。今治の人にも、もっと気軽に来てもらえたら」と梶川さん。「作業中で手が離せない場合があるので、立ち寄ってもらう際には予約がお勧め」とも。

 体験は8時30分~17時30分で要予約。4,000円。

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