
今治市公会堂ホール及び今治市民会館(今治市別宮町)で3月1日・2日、「第19回 GMOフリーゾーン(遺伝子組み換え作物が栽培されていない地域のこと)運動全国交流集会」が開催される。
交流集会では、アリス・ウォータース来日ツアーのドキュメンタリー映画「WE ARE WHAT WE EAT 食べることは生きること」の上映会やパネルディスカッション、専門家の活動報告などを通して、参加者の食への関心を高め、日々の食を意識するようになることを狙いとする。
今治市は40年前から一部小学校で学校給食への有機農産物の導入を始めるなど、全国でも有機農業の先駆けとなった。2023年度から国の「みどりの食料システム戦略」のうち「有機農業産地づくり推進事業」に取り組み、「今治市有機農業実施計画」を策定。これに伴い、2024年3月に「オーガニックビレッジ宣言」を行うなど、全国からオーガニックのまちづくりへの取り組みが注目されている。
企画したえひめ実行委員長の野島貴子さんは「まちぐるみで食と農業に積極的な今治市を会場として、全国の人々と食べ物のことを考えたい。そして、市民の方に今治市の取り組みと現状を知ってほしい」と話す。
野島さんはバブル期に、真夏の猛暑の中でも寒いほどにクーラーが効いた暮らしに疑問を持つようになったという。それをきっかけに環境について関心を持ち、「まずは自分にできることから」とマイ箸を広める市民活動を始める。食や農業など思いは深化し、共感し合える仲間と共に、さまざまな活動を展開してきた。
「買い物で社会は変わると思っている。市民の方にさまざまなことを知った上で食べ物を選んでほしい。オーガニック食品に興味のある人をはじめ、今まで食にあまり関心のなかった人など、たくさんの人に足を運んでほしい」と参加を呼びかける。
交流集会では、1日目の「全体会」、2日目の「今治学習会」「オプショナルツアー(40人限定)」を予定。1日目の第1部上映会は、前売り=1,000円、当日=1,500円。第2・3部パネルディスカッション、活動報告は1,000円(オンラインあり)。2日目の今治学習会は800円、オプショナルツアー(無茶々園ほか)は7,500円。要事前申し込み。