「COZY HOTEL NUKUI shimanami（コージーホテル ぬくい しまなみ）」（今治市中寺）が今治バイパス沿いに開業して、3月5日で2カ月がたった。

「COZY HOTEL NUKUI shimanami」客室の様子

　閉館した旧ホテル バリ・インを、八幡浜市でゴルフ練習場などを経営する高原観光グループが買収し、全面改修。屋号も変更し、リブランディングして開業した。

　同社は2023年10月に「COZY HOTEL NUKUI」ブランドで八幡浜市にホテルをオープンし、今回が2軒目。宿泊事業部を統括する福本真さんは「会社としての事業拡大を検討する中、八幡浜市でホテルの事業承継の話が上がったことがきっかけで、ホテル事業に乗り出した」と話す。今治市でも同様に事業承継の相談を受け、今後の需要を見込んで開業を決断したという。

　ホテル名の「NUKUI（ぬくい）」は、「温かい」の意味の方言。わが家のように暖かく、居心地の良いホテルになりたいという願いが込められているという。

　ホテルは、地上6階建ての建物の、2～6階に位置する。レセプションは2階にあり、同フロアに大浴場とリラクセーションエリアを備える。大浴場には男女それぞれにオートロウリュ付きのサウナを導入。水風呂には八幡浜産のミカンを浮かべる。

　客室数は、一部新設した部屋を加え74室を備える。サイクリストの利用を視野に、サイクルスタンドを備えた「プレミアムデラックスツイン」のほか、和室を備えた客室など、さまざまなニーズに応える。支配人の両門佳絵さんは「ビジネス出張や長期滞在、個人観光、家族連れなど、いろいろなシーンで利用してもらいたい」と話す。

　3階にはラウンジを開設。八幡浜市産の「ウエルカムミカン」や、セルフサービスのコーヒーや紅茶、茶菓子のほか、100冊以上の漫画も用意する。8時～9時の1時間限定で、おにぎりとみそ汁などの軽食も無料で提供する。ホテル隣の「吉野家」と提携し、夕食・朝食を希望する場合はチケットを発行する仕組み。

　福本さんは「しまなみ海道をはじめ、今治にはポテンシャルを感じている。いろいろなシーンで、くつろげるホテルとして利用してもらえれば」と話す。

　15時チェックイン、10時チェックアウト。