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今治・大山祇神社の参道沿いにコーヒー店 北海道から3人で移住し出店

店主の手塚実希さん(中央)と夫の光一さん(左)。実希さんのおいで、コーヒーの焙煎を手がける野呂晃生さん(右)は20歳。

店主の手塚実希さん(中央)と夫の光一さん(左)。実希さんのおいで、コーヒーの焙煎を手がける野呂晃生さん(右)は20歳。

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 コーヒースタンド「Pusai Coffee Roastery(プサイ・コーヒー・ロースタリー)」(今治市大三島町宮浦)が4月11日、大山祇(おおやまづみ)神社の参道沿いにオープンした。

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 店主の手塚実希さんのおいで、共に店を切り盛りする20歳の野呂晃生さんが自家焙煎(ばいせん)のスペシャルティコーヒーをドリップで提供する。テイクアウトメインだが、店内の小上がり座敷で飲食もできる。

 メニューは「フィルタードリップコーヒー」(ホット=600円、アイス=650円)、「カフェラテ」(同=650円、同=680円)、「エスプレッソレモネードソーダ」(700円)などのドリンクのほか、実希さんが手作りする「ギルトフリースイーツ」など。グルテンフリーで白砂糖や乳成分不使用にこだわったという「米粉のカヌレ」(450円)、「オートミールクッキー」(220円)、「ガトーショコラ」(450円)、「米粉のシフォンケーキ」(350円)などのほか、一部は「米アレルギーにも対応できるように」と「スペルト小麦のスコーン」(350円)なども用意する。

 北海道出身の実希さんはこれまで道内で9年ほど、カフェを経営してきた。設計士である夫の光一さんが2019年に独立し、勤務場所にとらわれなくなったことを機に、一昨年ごろ、夫婦で移住の検討を始めた。

 同じく北海道出身にもかかわらず、「寒いのが苦手だった」と笑う光一さん。たまたま常連客の中に、札幌と大三島の2拠点生活を送っていた人がいたことから、2023年5月に初めて大三島を訪れた。その時のことを実希さんは「瀬戸内海の多島美に一目ぼれした」と振り返る。「北海道の寒々しくて、怖さを感じるような海とはまるで違う景色と、『ただいま』と言いたくなるような島の空気感に、移住を決意した」という。

 ただ、島を訪れた際、「コーヒーが飲める店が少ない」ことに気付いたという実希さん。当時から店を手伝っていた野呂さんとともに自家焙煎を学び始めたところ、野呂さんがのめり込んだ。移住を誘ったところ、「一緒に行く」との返事。今年1月、3人での移住が実現した。

 「参道でカフェを開きたいと漠然と思っていたところ、たまたまカフェにする予定でリノベーション済みだった物件の大家と知り合うことができ、トントン拍子に出店が決まった」と実希さん。「人に恵まれた」と、しみじみ話す。店名の「プサイ」はギリシャ文字のアルファベットから名付けた。

 「大三島の緩い空気感と一緒に、コーヒーやスイーツを持ち帰ってもらえれば」と光一さん。実希さんは「今後は生菓子も作って販売できるようになれれば」と意気込む。

 営業時間は12時~16時(5月16日以降は10時~17時に変更予定)。水曜・木曜定休。ゴールデンウイークは変則営業。営業日などはインスタグラムで知らせる。

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