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今治で「ART SANPO」 現代アート作品を市内6店舗で巡回展示

「ART SANPO 2025」を企画したImabari Landscapes代表の周山さん。右側にあるのは、参加している作品の一つ「Untitled(Dishes)」。香川県で活動している、竹崎和征さん・竹崎瑞季さんによる作品。

「ART SANPO 2025」を企画したImabari Landscapes代表の周山さん。右側にあるのは、参加している作品の一つ「Untitled(Dishes)」。香川県で活動している、竹崎和征さん・竹崎瑞季さんによる作品。

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 今治市内の店舗を現代アート作品が巡回する展覧会「ART SANPO 2025」が6月1日に始まった。

今治市内で開催中「ART SANPO 2025」

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 同展は、同市内で活動しているアートプロジェクト「Imabari Landscapes」によるもの。「身近にアートがある暮らし」をコンセプトに、現代アートの作品やアーティストを今治に招いてトークイベントやコーディネーション、アーティストインレジデンスなどのプロジェクトを行っている。

 同展は2021年より2年に1度開催し、今回で3回目。同プロジェクト代表の周山祐未さんは「それまではアーティストを今治に招いてイベントを開いていたが、コロナ禍で人の移動が制限されたのを機に『作品に来てもらおう』と始まった」と振り返る。

 周山さんは今治出身のUターン移住者。地方では接点の少ない現代アートに触れる機会を、とさまざまなイベントを企画している。「現代アートと一口に言っても、絵画から立体作品、映像作品まで表現の形はさまざま。アーティストの人柄に触れたり、制作過程を見たりすると作品の印象も変わってくる。さまざまな視点で現代アートに触れてほしいと思い企画している」とも。

 今回は、現代アート作家のアトリエに周山さん自ら出向き直接会話をして、「ぜひ今治に来てほしい」と思ったアーティストを選んだ。香川や広島などの近県をはじめ、国内で広く活躍しているアーティスト7人の作品8点が参加している。それらの作品を今治市内の飲食店や古道具店、雑貨店など6店舗を会場に、会期中、1~2カ月のペースで作品が巡回。「アート作品が今治市内を散歩する」仕組み。周山さんは「同じ作品でも展示場所によって印象が変わるし、逆に作品があることで店の雰囲気も変わる。作品はもちろん、そうした変化も楽しんでほしい」と話す。

 周山さんは「店の常連が作品の変化に気付いたり、別の店に行った時に『以前、違う店で見たことがある』と感じたりするなど、ART SANPOを知っている人も知らない人も謎解きのように楽しんでほしい展覧会。遠方から来た人には会場の店を今治で『お薦め』のスポットとして巡り、作品と共に楽しんでほしい」と来街を呼びかける。

 会場は、オオカミ珈琲(コーヒー)(今治市上徳)、OTTOMANI(北鳥生町)、onsa(大西町)、美太に(末広町)、sotosu(大西町)、森(米屋町)の6店舗。観覧無料(飲食店ではサービス利用の上で作品鑑賞)。作品は販売も行う。11月30日まで。

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