
今治を拠点に活動する中学生硬式野球チーム「今治中央ボーイズ」が7月29日、8月2日から大阪で行われる「エイジェックカップ 第56回 日本少年野球選手権大会」への出場を前に、徳永繁樹今治市長を表敬訪問し、全国の舞台での健闘を誓った。
同大会には全国から48チームが出場。今治中央ボーイズは、6月21日から29日にかけて県内で行われた「第56回 日本少年野球夏季選手権大会 愛媛支部予選」で優勝し、愛媛支部代表として出場権を獲得した。
2013(平成25)年に設立された同チームには、今治市や西条市、新居浜市から集まった中学生27人が所属。3年生8人、2年生9人、1年生10人で構成され、週4日、今治市営球場などで練習に励んでいる。チームは野球経験者のボランティアが指導。技術面の鍛錬に加え、あいさつや礼儀、感謝の気持ちといった人間力の育成にも力を入れてきた。そうした姿勢は成果にもつながり、2023年にはチームOBの高太一さんが広島東洋カープへのプロ入りを果たしている。
表敬訪問では、主将の藤岡慎太朗選手が「自分たちの強みは粘り強さ。普段の練習からみんなで声を掛け合い、一丸となって努力してきた」とチームの結束力に自信を見せた。藤岡選手はU15日本代表に選出されており、大会期間中はアメリカ遠征のため出場できない。「自分がいないのはチームに申し訳ないが、その分、自分は現地でベストを尽くす。仲間がきっと勝ってくれると信じている」と話した。
青野純樹(よしき)監督も「主将が不在でも、一人一人が責任を持ってプレーできるチーム。春にも全国大会を経験しており、今回は本気で日本一を目指したい」と意気込みを述べた。
徳永市長は「愛媛県の代表としての誇りを持ち、最大限のパフォーマンスを発揮して優勝を目指してほしい」と激励。「野球ができるのは、保護者をはじめとする多くの支えがあるからこそ。感謝の気持ちを胸にプレーしてもらいたい」と温かい言葉を送った。
今治中央ボーイズは、8月3日に行われる1回戦で北海道代表の旭川大雪ボーイズと対戦する。