今治ホホホ座(今治市共栄町)で4月29日、教育者で作家の鳥羽和久さんを招いたトークイベントを開催する。主催は今治高等学院(別宮町)で、開校20周年を記念して行う。
今治高等学院は2006(平成18)年に開校した愛媛県教育委員会指定の技能教育施設。さまざまな理由で現在の学校制度の下で通学することが困難になった子どもたちが、高校卒業資格取得を目指しながら自分らしく毎日を過ごしている。基本的な学習習慣や勉強だけではなく学校外での活動も積極的に行っており、学生主体の不定期カフェ実施やバンド活動、地域の人や県外アーティストによるワークショップ、地域でのボランティアなど、その活動は多岐にわたる。
今回のゲスト・鳥羽和久さんも、福岡で進学塾「唐人町寺子屋」を運営しながら、単位制高校「航空高校唐人町」やオルタナティブスクール「TERRA」を主宰し幅広く中高生に関わっている。その傍ら執筆活動も行っており、親子にまつわるさまざまな著書を刊行。2024年10月には著書「『学び』がわからなくなったときに読む本」(あさま社)出版を記念したトークイベントを今治でも行った。
豊島吾一学院長は「昨年鳥羽さんが出版した『それがやさしさじゃ困る』(赤々舎)を読み、今回もすごく響くものが多い本だったため、20周年の節目でトークイベントができればと思いオファーした」と開催の経緯を語る。トークイベントの内容については、「新著の内容について触れながら、最近鳥羽さんがSNSなどで挙げる『学校後遺症』についても、いろいろお聞きしたい」と話す。学校後遺症とは、「学校」という制度の中で身につけた反応が、大人になっても身体や感情に残り続けている状態のことで、社会の中で評価におびえたり、正解を求めすぎたり、空気を読み過ぎてしまい疲弊してしまったりすることなどが挙げられると鳥羽さんが提唱し話題となった。「『日々の生きづらさの一因には、『学校』での体験や制度によるところがあるのでは』という見方は、教育などに携わっていない人にも刺さるものがあると思う」という。
当日は鳥羽さんの著書販売も行う。豊島学院長は「日々教育の現場にも立っているため、生徒も環境の変化で揺れやすい新学期のタイミングで来てもらえるのは貴重。子育て真っただ中の人や教育に携わっている人はもちろん、社会の仕組みに違和感やしんどさを感じる人、そうしたジャンルに興味のある人にも、ぜひ聞いてほしい」と参加を呼びかける。
開催時間は19時~21時ごろ。料金は2,000円(ドリンク別)。予約はメールで受け付ける。