2004(平成16)年から22年続いた老舗バー「有法子(ゆうほうず)」(今治市松本町)が1月中旬で営業に区切りをつけ、3月27日に新店主が引き継いでリニューアルオープンした。
事業継承によって新店主になったのは、今治でタオル会社「丹後」などで社長を務めている丹後博文さん。以前から店の常連客だったという丹後さんが客として訪れた際、前店主から閉店の話を聞いたのがきっかけだったと言う。「この店を誰かに引き継いでほしい」という前店主の意向や、常連客から「店を残してほしい」という声も上がっていたため、「今治で20年以上、愛されてきたバーの歴史を守って引き継ぎたい」と丹後さんが手を挙げたという。
店名は「有法子」の名を変わらず継承。リニューアルに当たり、店内はこれまでの内装を生かしながら、カウンター席に加えて、「よりくつろげる空間を提供できるように」とハイテーブル席をローテーブルのソファ席に変更。全15席を設ける。さらに和式だったトイレを洋式にするなどして改装。「前店主が築いた、『お客さまとの心地いい距離感』はカウンター配置などで守りながら、快適さも向上させて新しい価値を提供していきたい」と丹後さん。
特色あるドリンクメニューもそろえる同店では、松山からの移住者でソムリエ経験を持つ濱田耕治さんがマスターを務める。カクテルメニューがメインだが、リニューアルを機にワインの取り扱いも開始。さらに新メニュー「季節のフルーツカクテル」(1,800円)にも注力し、「イチゴ」「キンカン」「はるかと河内晩柑(ばんかん)」など旬の果物を使うのが特徴。
カクテルはほかにも、ショートカクテル(1,500円~)、ロングカクテル(1,200円~)などがあり、「甘めに」「さっぱりと」など好みでオーダーできる。ほかに、ビール、ウィスキー、ブランデー、ワイン、ノンアルコールなども用意。「チーズ3種類盛り合わせ」(2,500円)、「生ハム」(800円)、「ピザ」(1,200円)などのおつまみメニューも取りそろえる。
丹後さんは「ここが多様な人々が交流する場所になってほしい。知見があって経験豊かな世代と若者が交流し、新しいアイデアや挑戦が生まれる『まちづくりの拠点』を目指したい」と意気込む。
営業時間は20時~翌1時。