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今治の温泉施設が入浴施設を無料開放 山火事被災者支援の動き広がる

「高齢者や子どもでも滑りにくいように」と、今月、洗い場を畳敷きにリニューアルしたばかりの湯ノ浦温泉「汐の丸」の大浴場。

「高齢者や子どもでも滑りにくいように」と、今月、洗い場を畳敷きにリニューアルしたばかりの湯ノ浦温泉「汐の丸」の大浴場。

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 今治で発生している山火事の被害を受け、今治市内の温泉施設が現在、被災者に入浴施設を無料で開放している。

湯ノ浦温泉「汐の丸」外観

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 3月23日に今治市長沢で発生した山林火災は、26日19時現在も延焼を続けている。

 山火事の現場にも近い湯ノ浦温泉の「汐の丸」(今治市湯ノ浦)では、建物・設備ともに安全が確認されたとして営業を続けているが、26日から、被災者への大浴場の無料開放を始めた。同施設は3月21日、男女それぞれの大浴場の全面改修工事を経てリニューアルオープンしたばかり。コロナ禍で中止していた日帰り入浴の受け入れを再開した矢先の災害発生となった。

 支配人の丹友和さんは「いつまで続くか分からないし、先々の影響も心配」と不安を募らせる一方、「まずは被災した方に少しでもゆっくりしてもらいたいので、無料開放を決めた」と話す。利用の際には、避難所で市観光課が設置・配布している案内チラシの提示が必要。

 鈍川温泉のせせらぎ交流館(玉川町鈍川)も25日から、被災者に向けて施設を無料開放している。担当者は「既に何人か利用してもらっている。少しでも心を癒やしてもらえれば」と利用を呼びかける。

 同市観光課の担当者によれば、今治市営スポーツパーク(高橋ふれあいの丘)と今治市営中央体育館(別宮町)でも、被災者に向けてシャワーを無料開放している。

 3月26日19時現在、市が開設している避難所は以下の通り。桜井公民館、朝倉公民館、朝倉小学校、国分公民館、国分小学校、バリクリーン、岡山理科大学今治キャンパス体育館(ペット同行での避難可能)。

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