
今治経済新聞(ばりけい)の2025年上半期PV(ページビュー)ランキング1位は、今治・朝倉に5月にオープンした古民家カフェ「栞」を紹介した記事だった。
上半期PVランキング2位 今治市役所近くに弁当店「レアレア」
ランキングは今年1月1日から6月30日までに配信した「ヘッドラインニュース」のPVを集計したもの。10位までのランキングは以下の通り(カッコ内は掲載日)。
1. 今治・朝倉に古民家カフェ「栞」 CFで支援受け夫婦で夢を実現(4/23)
2. 今治市役所近くに弁当店「レアレア」 温かい弁当をワンコインで(1/27)
3. 今治・綱敷天満神社で「珈琲縁日」 県内外からコーヒー店30店超(2/7)
4. 今治・大新田にアフタヌーンティーカフェ 銘板製作会社が新規事業参入(3/4)
5. 今治・恵美須町に焼き鳥店「おざき」 地元出身店主がUターン開業(1/17)
6. 今治・宅間に「たくま茶屋」 まんじゅう店5代目店主の妻が食堂として復活(4/17)
7. 今治・野間にパン店「せせらぎ」 30代夫婦がUターンし開業(1/20)
8. 今治・さいさいきて屋にイチゴ狩り施設 「食べ頃の甘さを楽しんで」(1/6)
9. 今治・大三島にハンバーガー店 元教員、祖父母が暮らした島で新たな挑戦(5/26)
10. 今治・大島にハンバーガー店「ラッドバーガー」 夫婦で移住して出店(3/3)
1位にランクインした「栞」は、朝倉地区に5月にオープンした古民家カフェ。改修費の調達のためにクラウドファンディングで協力を呼びかけ、築70年以上の古民家を改修し、夫婦でカフェを開いた。懐かしさを感じる空間でランチやカフェを楽しむ客の姿が見られる。
今回のランキングでは、栞以外にも、2位の弁当店「レアレア」、4位のアフタヌーンティーカフェ「UMINEKO(うみねこ)」、5位の焼き鳥店「おざき」など、新しくオープンした飲食店を紹介する記事が上位を占めている。グルメへの高い関心と、新しい店が生まれることへの期待感が大きいことがうかがえる。
さらに注目すべきは、今治にUターンや移住をして開業した店の記事が複数ランクインしている点。1位の栞の店主は、夫のUターン転職を機に高知から移住した。5位の焼き鳥店「おざき」の店主は関東からのUターン、7位のパン店「せせらぎ」は30代夫婦のUターン開業。9位の大三島のハンバーガー店は東京からの「孫ターン」(祖父母が暮らした島への移住)、10位の大島のハンバーガー店「ラッドバーガー」は夫婦での移住と、さまざまな形で今治を選んで夢を実現させている。地域に新しい活力を吹き込む移住者の風を感じることができる。
グルメ記事が上位を占める一方、3位には地元コーヒー店「越智商店」が企画した「珈琲(コーヒー)縁日」がランクイン。綱敷天満神社を会場に、県内外から30店以上のスペシャルティコーヒー専門店が集結したイベントで、当日も延べ5000人の来場者が訪れるなど、多くの人の関心を引いた。
8位には市民になじみ深い「さいさいきて屋」にオープンしたイチゴ狩り施設「しまなみいちご園」がランクイン。身近な場所で楽しめるレジャーへの注目度も高いことがうかがえる。
ばりけいでは下半期も、「今治のまちの記録係」として、市民や読者が今治を楽しいと思えるニュースを届けていく。次回は12月、年間ランキングを発表する。