今治国際ホテル(今治市旭町)が4月1日、2階と22階の宴会場をリニューアルした。
同ホテルは1996(平成8)年オープン。大規模改修は開業以来初だという。同ホテルの渡部元文さんは「コロナ禍で改修を始めた。再来年の開業30周年には間に合うようにと、1年以上かけて順次改装工事を進めてきた」という。
中でも大きくリニューアルしたのが、22階のスカイバンケット。3カ所あった宴会場を「ペガサス」と「シリウス」の2カ所に減らし、代わりに厨房(ちゅうぼう)を設置した。その理由について、渡部さんは「将来的に展望レストランとしての営業も視野に、22階にも大型の厨房を設けた」と話す。「ペガサス」の内部は厨房と面しており、ライブ感のあるオープンキッチン付きのバンケットに生まれ変わった。
ペガサスとシリウスはいずれも、内装とテーブルレイアウトを変更。これまで披露宴のレイアウトとしては40席程度だった席数を、あえて30席程度まで減らした。「レイアウトの一部を円卓からテーブル席に変え、内装や花もこれまでの豪華さを重視した雰囲気に、カジュアルさを取り入れた」と渡部さん。レストランウエディングなどの新たなニーズにも期待する。
併せて、2階の宴会場「ダイヤモンド」「真珠」「ローズ」なども内装をリニューアル。真珠は、和風のデザインから白を基調とした空間に変更した。1000人規模の大型会議などにも対応できる「クリスタルホール」には、これまで舞台上にしかなかったスクリーンを全方向に設置し、「どこからでも見やすい」映像環境を実現したという。
渡部さんは「新しくなった宴会場で、新たなお客さまを迎えたい」と意気込む。